僕がいる時点で完璧にはならない
僕は小学生の時から夕日が好きでした。小学生の頃楽しみは〜から始まる短歌を書きなさいと言われ僕は、「楽しみは 夕日に浮かぶ 美しく 少し明るい 町を見る時」と書いて先生から褒められた記憶があります。話が逸れましたが、それぐらい夕日が好きでした笑笑
何が起きたのかわからず、辺りを見渡すと僕は教室の真ん中の席に座っていた。窓は曇っており、夕日色に染まっていた。そんな静かな教室に似合わず教室には血が飛び散っていた。血は乾いていて、その上からホコリをかぶっていた。僕は立ち上がった。「ここは僕の教室ではない。」ただこの机は見たことがある。外はどうなっている?図書館にいたはずだったんだが、頭が回転し始めた。
とりあえず外をみようと思い窓を開けようとした。教室の窓はみんな錆びているせいか開かなかった。教室のドアは開き教室から出た、そこは机置き場みたいになっており、H組以外に教室はなかった。階段を見つけここが三階であることに気づいた。教室の血といいこの学校は嫌な感じがしたので一階に降りた。一階に降りて右に行けば空いてるドアがあり、外に出たら、錆びた校門に女子高校生が座っていた。夕日を見て教室の窓が夕日に染まっていたのは、やっぱり夕日だったのか、僕は朝図書館にいたはず、ここはなんなんだ、、、この場所も思い当たらない少なくてもこんな学校近くにはない。
場所はあの子に聞けばわかるか、いや、場所を聞くのはおかしい?気がつけばというわけにもいかない、想定外のことがあり過ぎて頭が動いていない、普通に聞けばいいだけだ。
意識していない雰囲気を出しながら校門に向かい、僕は話しかけた。「あのすいません、貝塚駅の場所ってわかります?」校門に座ってるって普通に考えれば変だなと思っているうちに向こうは、「貝塚?」暗い感じの声で不思議そうに聞き返された。「あっすいません、ここってどこですか?」怪しい質問ではあるが、普通なら答えてくれるはず、「たるみがうらですよ、すいません」言って校門から飛び降りた。たるみがうらってどこかで聞いたことある。「たるみがうらって何県ですか?」と聞いたら、「何県ってなんですか?」県がわからないなんてあり得るか、日本語を話しているのに意味がわからない、ただこの調子なら話してくれそう。沈黙が続いたなか僕が話した。「ここらへんに駅ってあります?」と聞くと「ありますが、もう使えません、駅がある意味がなくなってしまったので」