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婚約者と側妃候補

ヒロイン、まだ出てきません。

殿下は、どんどん猫が外れ、口が悪くなってます。

「一人だけでは、騎士から不満が出る。そこの()令嬢たちも騎士の館へ。」

 同罪だ。許しはしない。

「な、何故です?」

 やはり宰相をしているだけはある、宰相(はげ)が最初に復活した。

 だか、頭は回らないらしい。

「私の意志を無視してコトを起こそうとしたのは、十分な罪に値する。極刑を言い渡されないだけマシと思え。」

 鼻白んだのは誰だったか?

 どうでもいいから覚えていない。

「如何に殿下でも議会を無視にして、そのようなことを。」

 もっともらしいことを宰相(はげ)が言ってくるが、言える立場なのか?

 元令嬢たちより、お前たちのほうが罪が重いのに気が付いている?

「ほう、今回のコトも議会で決められたのか?私が()()()婚約者を陥れ、私の意志を無視して新たな相手を強要させようとする。ああ、ティアシャルドネに対しての罰も決めなければ。」

 彼女の名前で、前公爵(ジジイ)が復活した。

「あんな前世持ち、何をされたって・・・。」

 許さないよ、これ以上、彼女を馬鹿にするのは。

 私は、無意識に風を前公爵(ジジイ)に放っていた。

 鋭く尖った風の刃は、前公爵(ジジイ)の右頬を切り裂き、廊下に続く壁を切り崩した。

 力が入りすぎた。

 仕方がない、修繕費は三家に請求しよう。

 没収分とは別に。

 それなら、彼女も何も言わないだろう。

 国のお金は血税だから大切にと、常に言ってくれる彼女だから。

 国民からのお金は大切に使っているよ、私は。

 コイツらを雇っているのは、父だから。

 廊下には、異変に気がついた文官や騎士たちが集まっていて、中の様子を見て騒然となっていた。

「エドヴォルト!」

 前公爵(ジジイ)の言葉に頭を押さえながら、残念男(エドヴォルト)が私の氷を厚くし、壊れた廊下の壁を氷で作り直した。

 だが、透明な氷の壁は部屋の中が丸見えだ。

 残念だけど、計画は失敗に終わったね。

 証人が多すぎる。

「では、そこにいる元令嬢たちに聞く。」

 二人がビクリと身体を震わせている。

 前公爵(ジジイ)は、まだ動くことが出来る私に目を剥いていた。

 もうどうにも出来ないことを心配したら?

「邪魔だからと騙し連れ出され、男たちの前に投げ出されるのは当たり前のことなのか?」

 答えなど期待していない。

 怯えた表情をしているが、彼女の可愛い怯えた姿とは雲泥の差がある。あっ、比べるのが無駄だ、比較にもならない。

()()()、元ツェーフルク侯爵に聞く。それが、当たり前だと胸を張っている女性が私の妃に相応しいのか?」

 宰相(はげ)が、悔しそうに手を握りしめている。

 ちなみに婦女暴行は極刑だからね。貴族は忘れている人多いけど。

 それを企てた者にも厳罰が下されることになっているのを忘れてない?

 媚薬もきちんと法律化しよう。

 媚薬で意識を狂わせて責任を取らされる男も可哀想だ。

「人の意志を無視して襲うことが正しいのか?」

 ブタのように丸々太ったグラスハイム公爵を見る。

 小心者だから、震えているだけか。

 どうせ周りから煽てられて、今回の行動に出たのだろう。

 いや、ラーシナカ公爵に誑かされた口かな?

 でも、もう誰にも庇ってもらえないよ。

「そして、そのような者が私に選ばれると何故思える?」

 何故、それが分からない?

 私が婚約者を選ぶのだ。

 もちろん相手の意志も考慮するが。

 自分の気持ちだけで、回りの思惑だけで、私の伴侶になれると何故思える?

「だが、あの前世持ちなど。」

「元ラーシナカ前公爵、あなたは、私がもし違う令嬢を選んでも自分の孫娘以外は認めはしない。」

 ああ、もうくそジジィと叫んでしまいたい。

 前公爵(ジジイ)孫娘(マリークライス)も現れない。

 たぶん、孫娘(マリークライス)は、彼女が確実に私の前に姿を出せない状態になるのを見届けたかったのだろう。

 とんだ悪女だ。

 そして、時間切れだ。

 響動めきが聞こえる。

 外で青い光が現れた。感覚で分かる。

 彼女の場所が確実になった。

 無闇に探し回る必要が無くなった。

 後は、迎えに行くだけた。

「エドヴォルト!馬車を準備しろ。準備でき次第、迎えに来い。」

 私は、残念男(エドヴォルト)の氷を消し去った。

 溶かしたのではなく、消した。

 私の力ではない。だが、今回は私の力ということになるだろう。

「元ラーシナカ前公爵、元宰相に元グラスハイム公爵、そこの元令嬢二人、拘束しておくように。罪状は、選び放題だ。」

 椅子に掛けてあったマントを手に取った。

「し、しかし、エドヴォルトは、殿下を・・・。」

 保身のためずっと気配を消していた秘書官が上擦った声を出す。

「彼女を迎えに行くには、エドヴォルトが最適だ。それに彼女にエドヴォルトの氷は効かない。」

 前公爵(ジジイ)が、それはどういうことかと見てきたが無視する。

 私はマントを羽織ると窓から飛び降りた。

 悲鳴が聞こえたけどどうでもいい。

 私の部屋は二階だ。侵入者を防ぐため、高さは二階以上ある。

 バンと音がして、マントはハンググライダーに変形する。

 アンタイルが開発した魔道具だ。

 ハンググライダーは、高い所から空を飛ぶ道具らしい。

 しっかり掴まって青い光を目指して飛ぶ。

 彼女の前世(ちしき)では、アニメ(絵を何枚も重ねたもの?)の登場人物がマントを変形させてハンググライダーで飛び回っているらしい。

 それを真似しようとアンタイルは頑張ったが、アニメのようなハンググライダーは出来なかった。

 彼女に聞くと、これは普通のハンググライダーらしい。

 飛ぶ場所を考えてなければいけないが、娯楽としては楽しいかもしれない。

 二人で飛ぶことも出来るらしいから、今度、彼女と挑戦しよう。

 こんなコトでも考えていないと不安で押し潰されそうだ。

 王宮では、まだ怒りで王子としての矜恃を保つことが出来た。

 今は、一人だ。不安でたまらない。

 誰も彼女には何も出来ない。

 分かっていても不安だ。

 泣かなかったか、心細くなかったか。

 早く顔を見て安心したい。

その二人が側妃候補?

押し付けようとしてるんだ、私の好みは分かってるんだよね?

ただ、顔が良くて、スタイルがいいだけじゃあダメなんだよ!

髪は、青銀で、瞳は青で、身体は細いのに出るところはしっかり出てて、手の指は長くて細い、足首も細い・・・。

二人とも茶髪じゃないか!

瞳も、茶色に黒!!

おまけに身体は、ポッチャリとペッタン!!

一つでも私の好み入っている?


一応、どんな娘かは、しっかり見た殿下であった。

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