表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
44/255

婚約者と噂

明日から夏休みです。

なるべく毎日を心がけますが、子供たちで投稿が出来ないかもしれません。

先に謝っておきます。

ごめんなさいm(__)m

それは嘆きの言葉だった。私から拒否されたマリークライスを哀れむ。

だが、その言葉は形を変え尾ひれをつけて、独り歩きを始めた。

『私がマリークライスの炎と氷の力を持っていた』とまずそう形を変えた。

『力を預けられるほどの信頼関係がある』と尾ひれかついた。

首を傾げる者もいたようだが、私が不在だったためにマリークライスに心酔している高位貴族たちが肯定し、真実に変わろうとしていた。

手を打とうにも授業は終わり、生徒たちは下校を始めている。

学園外に広がるのは、確実だ。

火消しに日数がかかるだろう。いや、火消し自体難しいかもしれない。この話に乗る者たちに寄って。

ただ、話を聞いた異母弟(ティッオ)か一笑したことにより、一旦は下火になった。

が、翌日から異母弟(ティッオ)は学園に来なくなってしまった。用事で王宮から出ているということだった。

私も公務(しごと)を入れられ、学園に行くことが出来ない。

教師たちには事実を伝え、それを生徒にも知らせるように連絡はした。

だが、直後に神殿から私が持っていた氷と炎はマリークライスの力と同一のモノと発表された。

それを何故、私が持っていたのか神殿に問われることはなく、残念男(エドヴォルド)の氷と言った私の言葉は消されてしまっていた。

″守る会″からの報告は、日に日に悪くなっていく。

少しでも彼女に会いに行こうと時間を作ろうとするが邪魔か入る。

私が持っていた氷と炎は、マリークライスと関係ないと何度神殿側に訂正を要請しても無視された。

マリークライスは、用も無いのに王宮内を我が物顔で闊歩するようになった。

会いに行くのは叔母である側妃にだが、ワザワザ私の私室の前を遠回りして歩いていく。私が執務室に向かう時間に合わせて。

彼女に会う時間が作れないのに、側妃のお茶会に呼ばれる。当然、マリークライスかいる。

噂が広がっていく。

私が王宮でマリークライスと会っていると。

甘い逢瀬を繰り返していると。

実際、私とマリークライスが一緒にいた所をみた者は首を傾げている。噂とは正反対の雰囲気に。

それを盛大に流してくれないかな?他人よりも酷い雰囲気だと。

「兄上。」

久々に異母弟(ティッオ)を見た。

とても疲れた顔をしていた。

「お話があります。」

「分かった。急ぎか?」

異母弟(ティッオ)が頷いたので、私の私室に招く。

途中でマリークライスに会った。後ろにゾロゾロと人を連れている。噂を流す人々だ。

無視して進もうとしたのに行く手を塞ぐように立たれる。

「レオン様。」

「お前にそう呼ぶことを許した覚えはない。」

殴りたくなる衝動を必死に抑える。

私がそう呼ぶように許したのは、一人だけだ。

「顔も見たくないと言ってあったはずだ。」

「嫌ですわ。演技をなさらくても。」

私に触れようと伸ばしてきた白い手が赤く染まる。

触られないように思わず風で壁を作ってしまった。

もう嫌悪感も限界を越えている。

「今度は火傷ではなく血塗れになりたいか?」

傷付いた顔をしたマリークライスを無視して、私は足を進めた。

自然に道が出来る。

「レオン様。婚約者のか・・・。」

こう言ってもまだ呼ぶのか!

後ろから声が追いかけてくる。

マリークライスの首を飾る豪華なネックレスがバラバラと床に散らばった。

「首がそうなりたくなければ、私にも彼女にも関わるな。」

最終通告だ。

お前が学園の取り巻きたちを使って彼女に何をしているか知っている。

「わたくしは・・・。」

「私が知らぬと思うな。影もいる。」

そう、神殿の目的が分からないから游がせているだけだ。

後ろに神殿さえいなければ、マリークライスも早々に処分させている。

全くもって忌ま忌ましい。

部屋に着くと異母弟(ティッオ)がなんとも言えない顔をしていた。

「あそこまでして、王妃になりたいのでしょうか?」

「さあな、ラーシナカ家に悲願に取り付かれているのか、女性のプライドなのか。」

マリークライスのことなど分かりたくもない。

「なんだ?」

ホッと息を吐く異母弟(ティッオ)に軽く苛つく。

纏わり付かれなくていい異母弟(ティッオ)が羨ましい。

「つくづく従姉でよかったと。」

従兄弟でも婚姻は出来る。親が同腹、もしくは同父の兄弟・姉妹でなければ。

マリークライスの父親と異母弟(ティッオ)の母親は、同父母から生まれているので婚姻できない、同じ従姉妹でも祖母が違う彼女とは婚姻出来るが。

異母弟(ティッオ)に座るように促し、お茶の準備をする。

おさまっていた暗殺も盛んになってきたから、安心してお茶も飲めない。靡かなければ殺してしまえ、それは分かる。

まあ、ある程度の毒なら死なないけどね。

「話とは?」

「スマラタに会ってきた。」

私は思いもしなかった名前に驚きを隠せなかった。

会えないから、彼女に手紙を書く。

心配させないように気を付けて。

文字に思いを乗せるのは、存外恥ずかしいものなのだね。

彼女が目の前にいたら言えることも文字にすると・・・。

ああ、枚数が十枚超えてしまったよ。

彼女が読むのに疲れてしまう。

愛してるの一言だけでは味気無い。

さて、どうやったら思いをまとめられるだろうか?

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ