婚約者と攻略対象者(前)
なるべく殿下の語る彼女が、たった一人をさしているように頑張ります。
今回から、義母弟を異母弟に変更しました。今までのも随時変更していきます。
彼女に教室で何があったのか聞いてみた。
彼女も首を傾げて、よく分からないと言った。
最初、シャリーブロン子爵令嬢は大人しく見学していたらしい。
授業中盤になって、シャリーブロン子爵令嬢は授業に参加したいと言い出した。
そして、やはり、授業についていけず訳の分からないことを言い出したらしい。
可笑しいとか、間違っているとか・・・。
一番側にいた彼女が声をかけようとしたら、手を伸ばしてきて彼女の持つ魔道具が反応してしまった。
攻撃を受けそうになると反応するように作ったからね。
弱い電撃で体が痺れて動かなくなってしまったシャリーブロン子爵令嬢は床に座り込んでしまった。
そこに私が来たということだ。
「スマラタ様は、″ヒロイン″なのでしょうか?」
不安そうな彼女の声。
たぶん、そうなんだろう。
不安を煽ることになるから、そうは答えられない。
彼女は私の婚約者たから、悪役令嬢の立場になるかもしれないからね。
彼女に悪役なんて似合わなすぎて呆れしかないのだけど。
けれど、嫉妬して何かしてくれるのなら嬉しすぎて、うん、嬉しくて堪らないね。すぐにでも閉じ込めてしまうよ。
閉じ込めたら、もう出さないからね。
「まだ分からない。私たちはいつも通り生活するだけだよ。」
そうですね、と笑う彼女がとても可愛いらしくて思わず抱きしめてしまった。
そのまま押し倒さなかったのは、誉めてほしい。
何故、シャリーブロン子爵令嬢が彼女に向かってきたのかは分からない。
けれど、授業への乱入は止めさせなければいけない。
彼女とシャリーブロン子爵令嬢がなるべく会わないようにしなければ。
王宮に戻ると、私は異母弟を訪ねた。
最初は会うのを嫌がったが諦めたのか会うことができた。
異母弟の部屋には、取り巻きたちもいた。
赤髪の侯爵家嫡男、緑の髪の元宰相の甥、黄色の髪の騎士副団長の次男。名前は・・・。もういいや。赤、緑、黄で。
そういえば異世界の信号機という物も、赤、黄、青(緑)の色が使われているらしい。
楽だから、この三人を″しんごうき″と呼ぶようにしよう。
三人は、異母弟の側近候補たちだ。
「何故、私が来たか分かっているかい?」
「あにうえ。」
異母弟は椅子の上で小さくなっている。
理解は出来ているようだ。
まだ間に合うとみていいのだろうか?
「シャルが騒ぎを起こして申し訳ないと謝っていたが、本当に謝るべきは誰か分かっているだろう?」
「レオンクラウド殿下、それは、イハヤタカ侯爵令嬢の魔道具が発動したからであって。」
青が唾を飛ばしそうな勢いで反論してくるが、本当に正論だと信じて言っているのかい?
「シャリーブロン子爵令嬢が授業についていけないのは、当たり前だ。シャリーブロン子爵令嬢にあの教室の授業についていける学力はない。」
私ははっきりと言った。オブラートに包んでいたら、三人は理解出来ない。
「しかし、上を目指すのは自由で。」
次は緑かい?
そう、向上心は大切だ。だか、間違った向上心は回りが迷惑だけだ。
「シャリーブロン子爵令嬢は、あの授業に出たことによって恥をかいただけだ。学力が伴わないと分かっていながら、授業を受けさせた君たちがシャリーブロン子爵令嬢に恥をかかせた。」
ここまで言ったら、分かってくれるだろうか?
いや、分かってないな。目に宿る光が違う。特に青のが。
「兄上、スマラタのレベルは・・・。」
異母弟が一番まとものようだ。
「Cといえるかどうか。B以上が一つもない。」
全員、唖然とした顔になっているよ。
CがあるからBの教室に入れない学力だと思っていたのかな?
半年前まで普通の平民だったことを考えたら予想できるだろう?
まあ、Bが一つもないのは普通の平民より悪すぎるけど。
落第もしくは退学が見えている成績だよ。
「無駄になった授業は、どうする?」
「教師に掛け合ってみます。明日、皆には謝罪します。」
異母弟の言葉に私は頷いた。
ちゃんと考えていたようだ。その態度に安心する。
「今後は、シャリーブロン子爵令嬢が何を言おうが、学力が伴うまで(Aでの)授業を受けさすな。」
異母弟は素直に頷いたが、三人は不服のようだね。
教師のほうによく言っておかなければ。
一応、授業のほうはこれで大丈夫かな?不安は残るけど。
赤のレマトカア・フェス・プットステマ
黄のイウュチイキ・フェス・シイテンタッイ
緑のレオトリドミ・フェス・キテイタンダユ
この三人は、本当に信号機のようだ。
赤のレマトカアは、暴走ぎみなレオトリドミをいつも止めている。
黄のイウュチイキは、暴走したレオトリドミをいつも注意している。
青のレオトリドミは、動き回っていつも暴走している。
赤は、止まれ。
黄は、注意。
青は、進め。
本当に良く似ている。
名前、考えるの苦手です。
しんごうきの名前を訂正しました。




