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婚約者と青い光

ヒロイン、寝てます。

長いから、二つに分けました

 氷漬けになった彼女の魔道具が落ちていた。

 ペット型の魔道具で、犬、猫、鳥。

 彼女を守るために腕輪に仕込んであった。

 危機の際には姿を現し、彼女を守るように。

 彼らは、残念男(エドヴォルト)の魔法を封じた魔道具を使ったようだ。

 この暑いのに氷は少しも溶けていない。床がまったく濡れていない。

 彼女に合わせて可愛い形にしたが機能性をもっと上げないといけない。

 あの残念男(エドヴォルト)の魔法とはいえ、簡単に氷漬けになっては困る。

 ゆっくりと騒がしい部屋へ向かう。

「おい、消えたぞ。」

 椅子を青い光にぶつけた男が叫んだ。

 青い光に椅子が触れた途端、消えるように無くなっていた。

 扉を開けても全然気付きもしない。

 それ、消えたのではなくて燃えたのだから。

 あまりにも高温すぎて一瞬で燃え尽きてしまっただけ。

 私は、部屋の様子を確認した。

 部屋の中央にベッドがあり、そのベッドを丸く青い光が囲っていた。

 その光は空に伸び遠くからだと青い光の柱が出現したように見える。

 その光の中には、目を閉じて祈るような体制の彼女がいる。

 彼女、ベッドからけっこう浮いているけど、スカートの中見えてないよね?

 見たヤツいたら殺す!

 だだ漏れの殺気で気が付いたのか、男たちが一斉に私の方を見た。

「レオンクラウド殿下・・・。」

 ラーシナカ公爵の次男坊もいたのか。

 両手が真っ赤になっている。

 光に触れて火傷を負い魔法で治したということか。

 部屋の隅で痛い痛いとうめき声を上げている者たちも光に触れたのだろう。

 そして、彼らは治療はしてもらえなかった、と。

 心優しい彼女は、自分の命を狙う者でも傷付けるのを嫌っている。

 だから、物のように燃え尽きず怪我でおさまっている。

 そんな優しさいらないよ、こんな奴らに。

 けれどね、こんな奴らでも助けようとする彼女だから好きなのだ。

 私にない優しさを持つ彼女だから惹かれているのだ。

 だからね、君を傷付けようとしたこの者たちを私は許す気は微塵も無いよ。

 細切れにしても足りないくらいだ。

「捕まえろ!早く捕まえてしまえ!!」

 額に汗をかきながら、次男坊が叫んだのを聞いた。

 腕輪の球から蜘蛛の魔道具を呼び出す。

 次男坊は仕方がないから捕らえておこう。

 本当は、殺したい。

 彼女を最初に襲うなら次男坊だったと分かるから。

 許せないけど、見せしめにしなければいけない。

 私は向かってくる剣を魔法で風の剣を作り受け止めた。

 剣を手にする暇がなかったからね。

 まあ、この剣だと被害が大きくなるから使いにくだけで。

 剣を振る度に風の刃が辺りに飛ぶ。

 味方がいない今の場合は有効だけど。

 蜘蛛に当たっても味方だから壊れないよ。

 ちなみに魔法防御の魔道具を身につけているから初級より少し強いくらいの魔法は私には効かない。

 強い魔力を持つ者がいないからこの防御で十分だろう。

 向かってくる敵を確実に葬る。

 手加減などする必要はない。

 ラーシナカ家の私兵、それも下っ端だろう。

 統制も連携も出来ていない。

 力と数だけの集団だ。

 数といっても十数人。大丈夫だね。

「何をしている!殺せ!もう捕らえなくていい。殺してしまえ。」

 うん、それは正解だと思う。

 私を捕まえて妹に与えてもどう頑張っても次男坊は罰せられるからね。

 私を自由に操れる術がない限り。

 私がその術かからない限り。

 生きたいのなら私を殺して罪を他の者に擦り付けるしかない。

 けれど、私は強いよ。

 彼女を守るために頑張っているから。

 頑張らないと彼女の家族に認めて貰えないから。

 うん、片付いた。

 部屋の隅にいる戦意のないヤツはほってこおう。

 今から彼女をお姫様抱っこするのだからね。

 体力は、残しておかないと格好悪いじゃないか。

 絶対に落とせない宝物だから。

 次男坊は、蜘蛛の糸でグルグルになっている。

 返り血は、服につかないように風で飛ばしていたけど幾つかはついてしまった。

 もっと精進しないといけない。

 乾かしておこう。彼女の服に血がつかないように。

 蜘蛛が生きている奴らを糸で縛りつけている。

好き放題、風の剣を振り回せるのは、すごく楽しいね。

風の刃は、何処に飛ぶから分からないから。

けど、簡単に数が減っていくのは、残念だ。

もっと、暴れたい。

だって、彼女がこんな目にあっているんだよ。

そんなに簡単に倒せてしまったら、この怒りは、何処にぶつけたらいいのかな?

ほらほら、刃を避けて、もっと暴れさせてよ。

そんなに簡単に倒れたら、困るよ。

ほらほら、どうせ処刑されるのだから、もっと抵抗しなよ。


結局、暴れ足りない殿下です。

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