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婚約者と花守り4

誤字報告ありがとうございますm(__)m

『あのボリュームでは』に変更しました。

王宮に着くと陛下の従者が待っていた。

何故か私の私室に案内される。

確かに安全が保証出来る部屋ではあるが。

エメリン嬢は彼女を見つけると、ポロポロ涙を流していた。

迂闊に近づくと魔道具が発動するよ。まだ解除はしないから。

キャスターが慌てて、近づこうとするエメリン嬢を止めていた。

「頑張ってください。」

「青銀の姫、か。」

タータラ殿は何かを見定めるように彼女を見ている。

凄い美人が見ているよ。百年以上生きていると聞いたら、彼女はビックリして色々話を聞きたがるだろう。

「入浴の準備は出来ているそうです。」

タータラ殿とエメリン嬢を隣室、王太子妃の部屋の浴室に案内する。()()()()()使()()()()()からいいだろう。

エメリン嬢には、彼女のドレスだと胸が余るかもしれない。布を、いやタオルを数枚準備させたほうがよさそうだ。

タータラ殿には、彼女でも余裕があるドレスを準備させよう。

二人を侍女に任せ、自室の浴室で体を綺麗にする。

あのフードの男。白髪、赤黒い瞳は見たことがない。どちらが化けている姿なのか。

背格好から数人に目星はつけてある。それは、残念男(エドヴォルド)が怪しいと思っている人物たちと一致している。

時間はかかるが、全員始末してしまおうか?だが、死んだふりをされ地に潜られたら厄介だ。

絶対に逃がさない。

『運命は変わらない』

そんなことはない。占いのように悪いことは当たらないように、善いことはよりよくなるように変えられるはずだ。

もう少ししたら、解毒剤が出来る。彼女が助かる、助ける、絶対に。

大丈夫、まだ未来は()()()()()()()()

着替えて女性たちが終わるのを待つ。

女性の着替えは、時間がからかるからね。

いつも彼女は面倒臭いとボヤいている。

コルセットが苦しい、ドレスが重たい、靴のヒールが高くて歩きにくい。

コルセットは彼女の綺麗な身体のラインが出るから好きだよ。脱がせがいもあるしね。

彼女が私が贈ったドレスを着ている。私のモノと宣言しているから好きだよ。

歩きにくい靴だと足元が覚束無い。私が支えるふりをして抱き寄せてエスコート出来るからね。もっと歩きにくい靴でもいいくらいだ。

どれだけ時間がかかっても私は待てるよ、彼女の着替えは。

キャスターはウロウロと部屋の中を歩き回って、女性陣の着替えを待っている。

「殿下、いいのですか?」

何が?

「イハヤカ侯爵令嬢様のドレスをいただいて。」

「大丈夫。殿下がプレゼントしすぎて衣装部屋に入らないって怒っていたから。減ったほうがいい。」

フェルプス。何故、君が答えるのかい?

「けど、サイズが・・・。」

確かにサイズは少し合わないけれど、侍女がきちんとしてくれる。

「特に胸が・・・。」

キャスター、それは本人の目の前で絶対に言わないほうが良いからね。かなりの減点になってしまうよ。

「お待たせ。」

淡い黄色のドレスが似合っているね。侍女たちが頑張ってくれたようだ。

タータラ殿は、自前の服を着ていらっしゃる。あのボリュームでは、彼女の服ではちょっとキツかったかもしれない。

「エ、エメリン。む、むねが、ある。」

キャスター、それを言ってしまったら・・・。

パーン

潔い音が聞こえたね。

キャスターの見事に赤くなった頬を冷ややかに見てしまう。

絶対に口にしてはいけない真実もあるのだよ。

可哀想だから、冷やしたタオルは準備させよう。

タータラ殿とフェルプスが腹をかかえて笑っている。笑いすぎだと思うよ。

エメリン嬢が肩を怒らせてキャスターを睨んでいるし、侍女たちは肩を落として残念そうにため息をついていた。

頑張ってくれた侍女たちのためにもフォローしないといけないね。

「良く似合っているよ。」

そう言うとエメリン嬢は、頬を染めて嬉しそうに俯いた。

「ありがとうございます。けど、よろしいのですか?」

彼女には、少し可愛らしいデザインのドレス。童顔のエメリン嬢のほうが似合っている。

「大丈夫だよ。シャルも喜ぶよ。また彼女にも着て見せてあげてくれるかな。」

はいと返事をして直ぐ様彼女のところに飛んで行くエメリン嬢。

見せるのは、次回、彼女が起きてからでいいのだけど。

「エ、メリン!まだ魔道具が作動中だから!」

慌ててエメリン嬢を追うキャスター。

キャスター、エメリン嬢は賢いから分かっているよ。

それよりも君は、まずエメリン嬢の服装を誉めるべきだと思うのだけど。

扉がノックされた。部屋に緊張が走る。

「殿下、謁見の間にご案内いたします。」

陛下の従者が恭しく頭を下げていた。

「コルセット、しなくてはダメですか?」

「シャル、このドレスはお腹が目立ってしまうから。シャルはすぐに食べすぎるでしょ。」

プウッと頬を膨らませない。

可愛いから、部屋に閉じ籠りたくなるではないか。

「そんなに食べません!」

本当にそう?いつもそう言っているね。

「今日は、シャルが出席するから(料理人が)頑張ったという話だよ。」

悩んできたね。もう一押しかな?

「窮屈だとおもうけど、お腹が目立たない分食べられるよ?」

「・・・分かりました。」

さっと侍女たちが彼女を逃がさないように取り囲む。

「えっ、ヒロト様?」

「じゃあ、頑張って綺麗になってね。皆もよろしく頼むよ。」

力強く頷く侍女たちが今日も頼もしい。

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