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閑話 婚約者とお月見

今日は、満月です。昨夜の十五夜を今夜と間違えていました。

新月から数えてなのですね。だから、スーパーにお月見団子があんなにあったのか納得です。

さつま芋と小麦粉、南瓜と小麦粉で団子を作りました。一日遅れのお月見をしました。


スマラタが一生懸命ヒロインをしていた頃の話です。

今日の20時に『婚約者と行方不明』を投稿します。

秋の風が吹き始めた晩のことだった。

「疲れたかい?」

私は、彼女と舞踏会に出ていた。

人の多い室内ではゆっくり出来ないと思い庭に誘う。

冷たい風が気持ちいい。

「もうすぐ満月ですね。」

彼女が空を見上げている。

少し欠けた月が輝いていて、夜だというのに明るく辺りを照らしている。

「向こうには″お月見″というものがあるのです。」

ベンチに並んで座った。

本当は私の膝の上に彼女を座らせたかったけれど、今はまだ我慢だ。

「おつきみ?」

「はい、丸々太った月を愛でるのです。」

暑さも和らぎ空気も澄んできた頃、月も綺麗だから見て楽しむそうだ。

「十五夜や中秋の名月と呼ばれるのですよ。」

空に輝く月を見る。

この月は、満月まであと二日くらいだろうか。

異世界では、だいたい三十日で月は満ち欠けをしているらしい。新月を一夜と数え、十四夜が十五夜。満月の一日前だ。

こちらも月は三十日で満ち欠けしているが、新月は無夜と数える。

「お芋の収穫時期でもあるので、里芋という芋を供えて楽しむところもあるのですよ。だから、芋名月と呼ぶところも。あと栗の季節なので栗名月ともいいます。」

そう。お月見団子や蒸した里芋を積み上げたのを供えてお月見をするそうだ。

「お月見泥棒や芋泥棒が出るところもあって。」

泥棒?それは、大変なことではないのかい?

「その地区の子供たちが、お月見の晩だけ供えてある団子や芋を勝手に持っていっていいのです。だから、子供たちが盗りやすい場所に置いてあります。団子や芋ではなくお菓子を置く家もあったとか。」

泥棒という言葉は悪いけれど、子供たちの楽しみな行事の一つなのだね。

彼女が住んでいたところは、そんな風習はなかったそうだ。

高校という学校で出来た友人に教えてもらったらしい。

明後日が本当に満月か、確認しておこう。

団子という食べ物は何かを丸めた物らしい。里芋という芋も分からないから、普通の芋を潰した物を丸めて団子にしてみよう。他に彼女の好きな食べ物も準備して。

お月見に招待するよ。もちろん、来てくれるよね?

頭の中で段取りを考える。可愛い彼女と過ごせるように。

風に乗って音楽が聞こえる。

「シャル、踊ろうか?」

キョトンとした彼女の手を取る。

せっかく月が照らしているのだ。

満月ではないけれど、月明かりを楽しむのもいいだろう?

彼女を抱き寄せて音楽に合わせてゆっくりとステップを踏んだ。

月見団子は、米粉で作るらしい。

米はまだ見つかっていない。

これだけ食文化が似ていて、気候も同じだからあっても可笑しくないのだけれど・・・。

何故だろうね?小麦はあるのに?

芋で作った団子は、彼女は喜んでくれた。

ゆっくり二人で眺める月は、中々情緒があって良かったよ。

そのまま寝室に誘ったけれど、逃げられてしまった。

いつ泊まっても大丈夫にしてあるからね。



お月見泥棒・芋泥棒は、母からも聞きました。

母が住んでいた地区ではハロウィンみたいな感じで″くれなかったら暴れるぞ!″みたいなことを言ったらしいです。

友人の地区は、家人に見つからないように盗るそうです。

たぶん今では無くなってしまった風習かな?

満月なのと百一話目になるので書いてみました。

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