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自称進学校から難関大を目指す本格受験ドラマ
僕自身自称進学校にいました。進学校とのレベル差には幾度となく打ちのめされましたが、それでも高校生活はそれなりに楽しかったと思います。文化祭、学習会、体育祭に文句を言いながらも、ちゃんと参加していた記憶が今でも脳裏に浮かぶ程です。
この作品を自称進学校に通う全ての高校生に届けられるよう精進して参ります!
自称進学校。それはいわゆる進学校には属さず、自ら進学校と名乗る哀れな学校。偏差値帯は大体55から65。国立大学の合格者を重視し、生徒には文武両道を押しつける。
ここ甲斐高校もそのうちの一つ。しても偏差値は55。もはや自称進学校を名乗ることすら危うい偏差値だ。これはもう自称「学校」スレスレだぞ。
そんな高校に通う俺もとうとう高3になった。一応学年でも成績は良い方だし、調子に乗って旧帝大を目指している。いや、目指さないといけないんだよ。
2年の終わりのマーク模試では632点。センター試験の1年前にしては7割越えは結構やるだろ?
さて、4月が始まる。俺たちにとってサッカーよりも絶対に負けられない戦いが始まろうとしている。