えっ? ほんと? 時間を生み出す魔法のシール(ギリギリ魔王様向け)
1月は行く、2月は逃げる、3月は去る…。
そんな忙しい時期も、やはり小説は読みたい。
「なろう」をウロウロしていると、ますます忙しくなる…。いろいろなことが間に合わなくなり、睡眠時間が短くなる。でも寝不足だと疲れがたまってツライ。だから余計にダラダラしてしまう…。
こうして、いつも焦りまくることになる私が、困ったときに実践している方法。
昨年、何人かに話したところ、意外に使えると言われたことを思い出し……ちょっと書いておこうと思いました。
春になると、パンにシールがついてくる。うん、だから、それを集めよう!という話ではない。
私は、ギリギリになるまで、やらねばならないことに手をつけない悪癖がある。
ギリギリ族だなとか、ギリギリスなどと呼ばれたこともある。その呼び名センスは、いまだにどうかと思うが…。
だがギリギリでも、間に合えばそれでいいのではないか? などと思っているから、私は、いつも焦ることになるのだろう…。
記憶をたどると、何かをしなければならない年齢になってから、ずっと繰り返している、この時間との戦い。
小学生のときの夏休みの宿題も、学生のときのテストの勉強も、大人になってからは仕事のあれこれも…。
よく不思議な現象も起こった。テスト勉強をしようとして机に向かうと、私の部屋が綺麗になる。そう、なぜか掃除を始めてしまうのだ。
嫌なものを後回しにしようとする、ある種の防衛本能なのかもしれない…。
しかも困ったことに、なぜだか不思議と、締め切りに間に合ってしまうのだ。しかし、これがいけない。ギリギリでも間に合ったものだから、次からさらに、どんどんやり始めるのが遅くなる。そして、この負のスパイラルから抜け出せなくなってしまうのだ…。
あ……もちろんテスト勉強は、間に合ったとは言えない結果のときもあった。ただ、自分なりには間に合ったつもりなのだ。
この時間との戦いを繰り返してきた私が、ある日突然思いついたアナログな戦術、それが、困ったときの走り書き計画表だった。
だが残念なことに、これをやり始めてから、さらに負のスパイラルは加速してしまった。不可能だと思うことも、間に合い、時間に余裕ができてしまったのだ。
その方法は…
私は、まず締め切り時間から逆算して、ギリギリ間に合う、大まかなタイムスケジュールを組む。これが一番大事! 逆算するのがポイントなのだ。
3月15日 9時 ×××のタイムリミット
3月14日 22時までに×××を終える
3月12日 18時までに×××をする
3月11日 12時までに×××をする
これは、1日分のときもあれば、数日分のときもある。期間が長いほど、余裕をもたせて雑に作る方が、後で調整しやすい。
もし、これで間に合わないのなら、バッサリあきらめて開き直る方法を考える……というわけにもいかないので、限られた時間でなんとかなる妥協点を探るのだ。
これで、少し落ち着く。
だが、安心すると間に合わなくなる私は、大まかなタイムスケジュールに遅れないように、さらに30分単位のカンタンな計画表を作る。
ただ、作りすぎると失敗する。せいぜい数時間先までの計画を立てることが、私には最適なようだ。
そして、ここで100円ショップで買った小さなシールが、重要な役割を担うのだ。
30分ごとに計画通りに進めば、シールを貼る。遅れたら貼らない。遅れすぎたら嫌になるので、ほんの少し余裕のある計画を立てる。この調整が一番難しい。
うまく計画を立てれば、自分はまるで機械になったかのように、タイムスケジュールに合わせて、着々とミッションをこなしていける。
だが、計画がイマイチだと2時間くらいで挫折して、放り出してしまう。
まず己を知ることが、成功には欠かせない。
私も慣れるまでは、丁寧に計画を立てすぎて、時間を無駄にしてきた。だが、慣れてくると、計画を立てるのも早くなる。だいたい5分以内。危機管理能力が備わってくるのかもしれない。
走り書き計画表は、1時間単位で作ることもある。ひとつひとつに時間がかかることをするときは、1時間ごとの方が計画しやすいときもある。
だが、これより長い単位は、ことごとく失敗した。なかなかシールが貼れないから、達成感が少ないせいだと思う。
最近、これを掃除に当てはめてみた。やることのない休みの日はダラダラと過ごしてしまいがちだが、意外と、掃除にも使えることがわかった。
今年の年末は、これで大掃除がはかどるかもしれない。
だが、掃除に当てはめると、シールだけでなく、ご褒美がある方が上手くいくことを発見してしまった。いわゆる、飴とムチ作戦。
○月○日
10:00まで ゴミ出し ーー一一 チョコ
10:30まで 風呂そうじ 一一一 ポテチ
11:00まで トイレそうじ 一一 チョコ
12:00まで 買い物 一一一一一 ポテチ
13:00まで 昼食 一一一一一 コーヒー
疲れる作業をすると、シールとともにチョコがある。さらに次の作業が終わると、シールとともにポテチがある。
しかし、これによる弊害も考慮しておかねばならない。そう、チョコとポテチは、ふ・と・る……のだ。
また、シールをスタンプに変える、シールを簡単なチェックマークに変えるなど、アレンジすることもある。
自分で少しずつ達成感を、目に見える形で積み上げていくことが、成功の秘訣だと思う。
最後に、もしこれをご覧になって、実践してみようというギリギリ魔王様がいらっしゃいましたら、大変恐縮ですが、チョコとポテチは、自己責任で、お願い致します。
皆様、お読みいただきありがとうございます。
そうなんです、これは、ただの回避策なのです。根本的な解決をしようとするなら、私のこの性格をたたき直す必要がありますよね。
ギリギリまでのんびりしてしまう私が、いつも計画的にテキパキできるようになる魔法でもあればいいのですが…。