異世界へ行きます
よし、決めた。
都合がいいからって事みたいだけど、自分もどうすればいいのか分からないし、もう死んだ身だ。
どうなるか分からないけど、自分が必要ってことらしいしこれも人?助けだ。
断って、輪廻の輪とやらに進んだ方があの子の事も忘れられて楽になれるのかもしれないけど、もしすぐに産まれなおして分からないまま、あの子に関わったりとか想像したら何か嫌だ。
そういう話も読んだことがある。
異世界転移が実際にあるみたいだし、そんな話もあるだろう、きっと。
「分かりました、異世界に行きます」
「ありがとうございます」
「じゃあ、どうすればいいんでしょうか?」
「せつめいいたします」
「あなたにはちからをふよします」
「いせかいをすくえるようなえいゆうとなれるちからです」
「それはたぐいまれなるしんたいのうりょくです」
「まえのせかいのままのからだではてきおうがむずかしいのでうまれなおしていただきます」
「ちからをもっていってもらうのでこころはいまのままです」
「きおくちしきなどそのままでいっていただきます」
「よろしいでしょうか」
うん、異世界転移かと思ってたけど、転生的な話になるらしい。
まぁ、いいけど。
「はい、大丈夫です」
「ではいせかいをよろしくおねがいいたします」
女の人が、手をのばしてきて、僕の目を覆って、前が白くて見えなくなって、それで、ぼくは。。。