初期化
「大丈夫?しっかりしてっ」
もう、なんで今こんなものがここにあるのっ
「せ、せん、ぱい。。。せんぱいっ!せんぱいせんぱいせんぱいせんぱい」
「大丈夫だよ。。。もう大丈夫だからねっ」
あぁ、、、だめだ。。。解けかかってる。
「せんぱいせんぱいせんぱいせんぱい」
「しばらく寝てなさい。。。大丈夫、すぐに元に戻してあげるからね。。。」
「せんぱ。。。」
これでしばらくは大丈夫。。。
急がないと。。。でもっ
「どうして今これがここにまだ残ってるのかは聞きません。ですが今回の注文は取り消しますのでご了承ください」
「あーあ、、、こわれちゃった。。。」
「また、この事はしっかり報告いたしますので、よろしくお願いいたします」
「はーい」
「くっ、これだから長く活動しているヤツはっ」
もういい、、、早く連れて帰ってあげよう。
ごめんね。。。こんなことになって、ほんとごめんね。
「簡易初期化の許可だしてっ!」
「なんだ突然?何があった?」
「急いでるのっ、この子の初期化許可はやくっ」
「とにかく理由を説明しろ。。。」
「あぁもうっ。。。不法所持アバターがあった、この子がさわった、解除したけどこの子は解けかかってた、簡易初期化したい。これでいいでしょっ」
「。。。あぁ、分かった。。。その子の部屋は。。。いいぞ、許可は出しておく」
「じゃあ、行くわっ」
「あ、待てっ」
「なによっ!」
「不法所持のアバターはどこにあった?」
「あぁ、、、さっき確認した世界の管理者のところよ。。。そうだ、あの管理者。もう壊れてる、あれの初期化もしておいて。世界は管理部で見ておくように言っとくから」
「ん、確認しておく。。。」
「じゃねっ」
もうちょっとの辛抱だからね。。。
こんなことでこの部屋に来る事になるなんてね。。。
目覚ましの設定は、、、これでよし。。。
ごめんね。。。
今日のことは忘れて、また明日からしっかり教えてあげるからね。
また明日ね。。。
ほんとうにごめんね。。。