注文書のはなし
いやぁ、、、昨日も良かったなぁ。。。
あの恰好させるの上手くいって、そのまま食事に連れてって。
お酒をチビチビ飲みながら、だんだんとろっーとしてきて。
それからはもうほんとーっに可愛かったなぁ。
あれは良いものだ、確保したのは正解だったわ、また連れていこう。
そういえば、、、昨日はずっとにこにこしてたなぁ、あの子。
一昨日はそれほどじゃなかったし、純米酒が好きなのかな、ビールも楽しいと思うんだけどなぁ。
あれ?それともタルタルソース?
んーどっちだろ。鶏からの時はそれほど様子かわってなかったしなぁ。。。来たら聞いてみようそうしよう。
「お、おはようございますっ」
「はい、おはよー。今日もギリギリだぞー」
「す、すみません…」
「まー、いいけどねー」
「で、、、先輩、、、昨日なんですが、、、また気が付いたら自分の部屋で、、、大丈夫でしたでしょうか…」
「あ、うんうんっ、何も問題なかったよー。さぁ、今日は注文書きてるから読み方教えるからねー、しっかり覚えてねー」
「は、はい」
おっと、忘れちゃってたか。
じゃあ今日も食事につれていってこっちで確認することにしよっと。
今日も甘えてくれるかなー。
「さて、注文書についてだけど、はい、これが注文書。管理者が世界の管理がうまくいかなくて、その世界の要素だけではどうにもできないって時に出すのがこれ。基本的にこれがないと他要素の取り込みができません」
「はい」
「で、内容は、先ず要件。これが一番大事な部分だね、っていうかこれが無いとどうにもならないよね。で、今回のこれは害虫駆除だけみたいだね。世界を管理していくと必ずといっていいくらい害虫が発生します。あ、害虫ってのはいわゆる何も放出しない生き物、世界によっては化け物怪物魔物モンスター、まぁ、いろいろと呼ばれてるみたいだけど、まぁそれは世界管理には邪魔なものなので駆除しないといけないんだけど。その駆除が自分のとこだけじゃうまくいかないって事だね」
「はい」
「他には、うまく発展しないから科学要素を取り込んで発展させたいだとか他にも要件はあるんだけど、その説明はそんな注文がきた時にすることにして、、、次に世界要素。これは自分の世界はこんな感じでできてますー、ってのを簡単に表したやつ。どんな運用ツールを導入してるのかとか、知識種族に該当するのはどれだけ存在してるのかとか、あとは科学の要素があるのかとかだね。これだとステータスとレベル、あと魔法のツールが導入されてて知識種族は人間種と非人間種、特種は無し。あ、特種ってのは今度説明するね。で、科学要素はないみたいだね」
「なるほど…」
「で次に、世界状況。これは世界に対してどれくらいの力が振るえるかが書いてあるんだけど、、、これはけっこう長く管理されてる世界だね。長く管理されてるってことは直接的な力はもうほとんど振るえない世界になってるって事で、こんな時には他要素の取り込み以外では変化させるのは難しくなる。で、そんな時に注文書を出すんだけど、うーん、、、害虫駆除だけでいいの?発展希望とは書かれてないけど。。。」
「おかしいんです?」
「あー、うん。長く管理できてたってことは駆除もうまくできてたはずだし、そんな時に注文書だすのは駆除サブの発展希望メインな事が多いんだけど、これは発展希望にはなってなくてねー。放出の資料は、、、と、これか、、、うーん、ちょっと濁ってる?あれ?この管理者ついこの前も害虫駆除で注文書きてなかった?ちょっと待っててね」
「は、はい」
えぇとー、これか。うん、同じ管理者だね。この時も害虫駆除だけで出されてるけど、うまくいかなかった?送ったのが力不足だったのかな?
当時の放出資料は、、、あれ?濁ってない。。。これなら王級も発生してないはずだし適当な魂でもよっぽど変な事しなければうまく駆除できると思うんだけどなぁ。。。
ちょっと確認してこようかな。
「おーい、ちょっと執行部いってそのまま外に出ると思うから、適当に補充業務まわしといてー」
「りょーかいましたー」
「あ、あとこの注文書は保留にするから処理しなくていいよー」
「はーい」
「よしっ、じゃあこれから執行部に行くよっ」
「は、はいっ」