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最上千夏16歳、ここで働かせてください!

最上千夏。

16歳、高校生。

駄菓子屋本舗に出会った。



「こんにちは、いらっしゃい。

あなた、名前は?

わたしは上条由香里。

あ、お勧めはねりあめよ?」


ふらりと入った駄菓子屋。

そこにいたのは美しい人だった。

藍にも見える黒い髪。

水色の薄いカーディガン。

儚い美しさを持った人、だった。


私はと言えば…

赤くグラデーションを入れた黒髪。

退学寸前の底辺高校の制服に、ゲーセンで取れたヘッドフォン。


正反対、か。


でも口を開けばマシンガントーク。


最上千夏(もがみちなつ)、です。」


そしてそれは、気づけば口を飛び出していた。


「ここで、働かせてください!」

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