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四本の分かれ道


正解一番乗り


   魔王レナ 様



 おめでとうございます!


 SIXTH AREA



 貴方が合言葉を叫ぶと、街からぞろぞろと人々が出て来て、あっという間に人の壁が出来た。


 皆、貴方を珍しげに見つめる中、シャーンと涼やかな鈴の音が鳴り響いた。


 人垣の中央が分かれ、白銀の錫杖を持った品のいいお婆さんが貴方の前に立つと、貴方の腰の短剣を見つめてニッコリ笑った。


 「貴方は選ばれし者なのですね。ならば、これを差し上げましょう」


 貴方は『第二のピース』を手に入れた。


 「長旅で、さぞやお疲れでしょう。今夜はこの街でお休みになり、明日、出発されてはいかがでしょう?

 貴方を歓迎致します」


 貴方は街を挙げての大歓迎を受け、豪勢なおもてなしに恐縮しながら、久々の温かいベッドでゆっくりと休むことが出来た。


 翌朝、貴方は街の皆に見送られながら、次の街へと歩き出した。


 次の街の『イースタン』は東の砂漠の中にあるオアシスの傍にあると言う。


 一抹の不安を抱きながら歩き続けていると、砂漠の中にヤシの木が数本生えているのが見える。


 割りと近くて安心した貴方は、靴の中に砂が入るのを気にしながら、街へ向かっていると、突然、足下の砂が崩れて貴方を呑み込んでいく。


 「流砂だ!」


 貴方は必死に足掻くのも虚しく、砂の中へ埋まってしまった。




 気を失っていた貴方が目を覚ますと、洞窟のような場所に倒れていた。


 「うぅ……」


 痛む体を庇いながら、身を起こすと、先にポッカリと闇が口を開けていた。


 先に進むしかない貴方は闇の中へと入っていった。


 しばらく進むと分岐する道があった。


 1つは闇が続く道で、足下しか見えない暗い道。

 もう1つは目映く輝く道で、眩しくて先が見えない明るい道。

 その隣には花の香りのような良い匂いのする道があり、一番左端の道からは水が流れる音がしている。


 分岐の間には看板が立っていた。


 貴方は看板を見ると、文字を読んだ。



 ―外へ続く道は月下の導きに従うべし―


『暗黒の世界に我一人

 闇夜を照らす蒼い月

 光が暴くは漆黒の闇

 黄金に輝く三日月の

 刃に宿るは正義の力

 満月の光に闇は消え

 足下にある道の先へ』



  MISSION!


 正しい道を進み、外へと脱出せよ!



 初回獲得 3000G



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