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その角度から

作者: Soraきた

その角度から

今夜の恋の行方を占っている

キミの瞳が潤んでいる

僕より先に気づいた人が

キミに声をかける

「特に何にもないよ」


いくつかの出会いの中で

キミより他はいないと思う

そう思ったのは、

ちょうど1か月前のこと


「本当は聞いてほしかったんだ・・」

キミがつぶやいた

強がりはキミらしく

また、さみしさを強調するもの

そのときの僕は

まだ知らないでいた


打ち上げ花火のように

他の席からは

笑い声と言葉が飛び交ってる

斜め前のキミの席だけ

なぜか、さみしそうに映る

僕は戸惑うばかり

理由わけもなく

誰かがキミの笑いを誘おうと必死でいる

それが大事なことだなって思う

誰かが思っていることを

そのまま行動に出せるってこと


キミの聞いてほしかったこと

まだ僕は知らない


僕の斜めの角度からキミへ

恋の行方を占うことを今夜は止めた

もっと大切なことがあるから


他の席の打ち上げ花火に

連動するかのように

笑い声に誘われて

キミが笑顔になった

僕はそれを別の角度から

惚れ惚れと眺めるだけだった

まだ、夏は終わりかけだけど

夏の花火

この場所にあったこと








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