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悪魔の左腕  作者: 770
97/149

蘇る影

(^^)/

中央の村。

通りを歩くカイ達に、村人のざわめきが耳に入ってきた。


村人A「聞いたか? 火の悪魔と土の悪魔がまた小競り合いをしてるらしい」

村人B「いや、土の悪魔は倒されたんだろう? ドミナスを……」

村人C「それが……違う土の悪魔が現れたって話でな。何がなんだか……」


カイは足を止め、仲間に振り返った。


カイ「……倒したはずなのに、別の土の悪魔?」

エリシア「そんな……じゃあ、ドミナスは本当に消えたの?」

DC「まぁ、土の悪魔ってジジィが一人とは限らないでしょ? 影武者が山ほどいたし」

リーディ「でも、あの魔力は本物だったよね……なんだか嫌な予感がする」


カイは拳を握りしめた。


カイ「考えてても仕方ねぇ。とりあえず南に急ごう」


一行が村を後にし、荒野を進んでいたその時だった。


―――轟音。

遥か彼方から、赤熱の火球が雨のように降り注ぐ。


カイ「なっ……!」

エリシア「光環の盾!」光の障壁が瞬時に展開される。

DC「フフッ、あたしも!」闇の結界を重ね、爆炎を受け止める。


爆風で砂煙が舞う中、DCがふっと口元を歪めた。


DC「……ニヤリ。みんな、ちょっとつかまって!」

リーディ「え!? どこに!?」

カイ「まさか……」


次の瞬間、闇の魔法陣が開き、一行は空間ごと転移した。


―――


眩しい炎の残滓と焦げた大地。

そこに立っていたのは、紅蓮のオーラを纏った少女――イグニスの長女、リリアナ。

その姿は《魔人化》しており、炎が髪を揺らしていた。


リリアナ「……え? DC? なんでここに……魔力が全然違うから敵かと思って撃っちゃった!」


DCは腰に手を当て、ため息をついた。


DC「全く……いきなり撃ってくるなんて、挨拶のつもり?」

リリアナ「ご、ごめん! 本当に敵だと思ったんだって!」


後ろから数人の兄弟たちが駆け寄ってきた。


カイエル「姉さん、やっぱり撃ちすぎだって!」

ナディル「でも、あの魔力は俺たちでもわからなかった……」

サフィナ「……うん。人間の気配とは思えなかったよ」


リーディは目を丸くした。


リーディ「みんな……また会えたんだね!」

エリシア「でも、どうしてこんな所で?」


リリアナは険しい顔をして言った。


リリアナ「実は……ここ数日で土の悪魔が蘇ったの。詳細はまだ分からない。でも確かに“あの力”を感じた」


カイ「蘇った……? じゃあ倒しきれてなかったのか」

DC「ふふん、まぁゾンビの親玉がそう簡単にくたばるわけないか」

エリシア「でも、放っておけないわ」

リーディ「行こう、イグニスのところへ!」


リリアナが頷く。


リリアナ「うん。一度村まで戻ろう。みんなで考えなきゃ」


夕焼けの荒野を進む一行。

火と土の因縁は、まだ終わってはいなかった。

(^^)/

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