蘇る影
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中央の村。
通りを歩くカイ達に、村人のざわめきが耳に入ってきた。
村人A「聞いたか? 火の悪魔と土の悪魔がまた小競り合いをしてるらしい」
村人B「いや、土の悪魔は倒されたんだろう? ドミナスを……」
村人C「それが……違う土の悪魔が現れたって話でな。何がなんだか……」
カイは足を止め、仲間に振り返った。
カイ「……倒したはずなのに、別の土の悪魔?」
エリシア「そんな……じゃあ、ドミナスは本当に消えたの?」
DC「まぁ、土の悪魔ってジジィが一人とは限らないでしょ? 影武者が山ほどいたし」
リーディ「でも、あの魔力は本物だったよね……なんだか嫌な予感がする」
カイは拳を握りしめた。
カイ「考えてても仕方ねぇ。とりあえず南に急ごう」
一行が村を後にし、荒野を進んでいたその時だった。
―――轟音。
遥か彼方から、赤熱の火球が雨のように降り注ぐ。
カイ「なっ……!」
エリシア「光環の盾!」光の障壁が瞬時に展開される。
DC「フフッ、あたしも!」闇の結界を重ね、爆炎を受け止める。
爆風で砂煙が舞う中、DCがふっと口元を歪めた。
DC「……ニヤリ。みんな、ちょっとつかまって!」
リーディ「え!? どこに!?」
カイ「まさか……」
次の瞬間、闇の魔法陣が開き、一行は空間ごと転移した。
―――
眩しい炎の残滓と焦げた大地。
そこに立っていたのは、紅蓮のオーラを纏った少女――イグニスの長女、リリアナ。
その姿は《魔人化》しており、炎が髪を揺らしていた。
リリアナ「……え? DC? なんでここに……魔力が全然違うから敵かと思って撃っちゃった!」
DCは腰に手を当て、ため息をついた。
DC「全く……いきなり撃ってくるなんて、挨拶のつもり?」
リリアナ「ご、ごめん! 本当に敵だと思ったんだって!」
後ろから数人の兄弟たちが駆け寄ってきた。
カイエル「姉さん、やっぱり撃ちすぎだって!」
ナディル「でも、あの魔力は俺たちでもわからなかった……」
サフィナ「……うん。人間の気配とは思えなかったよ」
リーディは目を丸くした。
リーディ「みんな……また会えたんだね!」
エリシア「でも、どうしてこんな所で?」
リリアナは険しい顔をして言った。
リリアナ「実は……ここ数日で土の悪魔が蘇ったの。詳細はまだ分からない。でも確かに“あの力”を感じた」
カイ「蘇った……? じゃあ倒しきれてなかったのか」
DC「ふふん、まぁゾンビの親玉がそう簡単にくたばるわけないか」
エリシア「でも、放っておけないわ」
リーディ「行こう、イグニスのところへ!」
リリアナが頷く。
リリアナ「うん。一度村まで戻ろう。みんなで考えなきゃ」
夕焼けの荒野を進む一行。
火と土の因縁は、まだ終わってはいなかった。
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