集落の夜、語られる想い
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焚火を囲む集落の広場は、笑い声と酒の匂いで満ちていた。
テーブルには獣肉の串焼きや果実酒が並び、村人たちは久しぶりに訪れたカイたちを歓迎していた。
村人A「おお!よくぞ帰ってきたなぁ! まぁ飲め飲め! 食え食え!」
カイ「ははっ、ありがとな! でもあの時世話になったあとも、けっこう大変だったんだぜ?」
村人B「へぇ……確かに顔つきが変わったな。特に赤毛のお嬢ちゃんなんか、なんだいその風格は!」
エリシア「あ、あはは……そう見えますか? 中身は全然変わってないつもりなんですけど……」
DC「なによ、エリシアは見た目だけでも立派に見られてるんじゃない。アタシなんて、あの時は人工部位一つしか持ってなかったのに……今じゃ3部位持ちよ! さぁ、崇め奉りなさい!」
村人たち「おぉぉ~~!」(大げさに手を合わせる)
DC「ふふん♡ わかってるじゃない!」
村人C「けど驚いたのはそっちの獣人の子だな。あの時はちっちゃかったのに……なんでこんな短期間でこんなにデカくなってんだ? 成長期ってレベルじゃないぞ!」
村人D「っていうか君、男の子だったの? この前まで女の子かと思ってたよ!」
リーディ「えへへ……まぁ、その、時空のはざまでちょっといろいろあってさ。体も心も、急成長ってやつかな!」
村人E「ほぉぉ……そりゃまた……。で、そっちの白髪の子は? 新人か? にしてはすげぇ魔力じゃないか……。おじさん魔力酔いおこしちゃった……うぷっ……」
ジン「…………」
(無言で椅子を引き、ドン引き顔で少し離れる)
場はますます盛り上がり、村人の歌声が響く。
やがて夜も更け、酒盛りの熱気が静まり始めた頃。
カイは立ち上がり、少し離れたジンに声をかける。
カイ「なぁ、ジン……ちょっといいか?」
ジン「……? あぁ」
二人は人目を避けて集落の屋根へと上り、冷たい夜風に吹かれた。
遠くには焚火の明かりが小さく揺れている。
カイ「……別に、言いたくないことを無理に聞くつもりはない。けど、部位を集めてる理由……やっぱり“何か願いがあって”やってるんだろ?」
ジン「…………」
ジン「まぁ……その通りだ」
カイは頷き、少し遠くを見た。
カイ「俺は……エリシアのためだ。あいつ、昔から心臓が弱くてな。でも4年前くらいから急に天使教に追われだして……。俺は、それを何とかするために部位を集めてる」
ジンは黙ってカイの話を聞き、やがて小さく目を伏せた。
ジン「……そうか」
ジン「俺も……細かくは言えない。だが似たようなもんだ。悪いが、本当に内容は話せない」
カイ「いいさ。ただの欲望にかまけてるやつじゃないなら、それで十分だ」
その時――ひょこりと屋根の縁から顔を出す影。
エリシア「お二人さん、なぁに? 内緒の話でもしてるの?」
カイ「うわっ!? エリシア、お前……酒飲んだだろ!」
エリシア「いいじゃーん、ちょっとくらい~! 村人さんたちが注いでくれたんだもん!」
カイ「ダメに決まってんだろ! もう貸せ、その盃!」
エリシア「やーだよー!」
ジン「…………」
(呆れたように口元を押さえ、少し笑みをこぼす)
夜空に月が輝き、ドタバタとしたやり取りの声が集落に溶けていった。
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