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悪魔の左腕  作者: 770
91/149

崩れゆく雷鳴の戦場

(^^)/

DCはゆっくりと右手をかざした。

その掌から伸びる黒い糸のような魔力がレオニスの頭へと絡みつく。


DC「っと、始末する前に……」

DC「《精神干渉》」


淡い黒光がレオニスの瞳に揺らめく。

一瞬、レオニスの記憶の断片がDCの脳裏に流れ込む。


DC「……!? これは……」


レオニスはうっすら笑みを浮かべる。


レオニス「なんだ、今まで知らなかったのか?」

DC「……ほんとなの? こんな………」

レオニス「貴様に教える義理はない!」


レオニスは天へ剣を掲げ、残った全魔力を注ぎ込む。

光が暴走し、空間が白に塗りつぶされていった。


レオニス「《命断光爆――終末照臨》!!!!」


凄まじい轟音とともに世界が揺れる。


やがて爆煙が晴れ、地面は大きく抉られていた。

砂煙の中からカイの声が響く。


カイ「……いてて……! 全員無事か!?」


岩の影から顔を出すリーディ。


リーディ「ボクは大丈夫!」

カイ「よかった……!」


鉄扇を前に突き出し、爆風を押さえ込んでいたシュリーデが息をつく。


シュリーデ「ふぅ……この歳でこれは腰にくるわねぇ」

エリシア「……っ! 私も大丈夫!」


さらに少し離れた場所では、ジンとヴォルトがそれぞれ強固な盾魔法を展開し、姿を現す。


ヴォルト「……ふぅ。さすがに骨が折れるな」

ジン「俺も……生きてる」


そんな中、DCだけは静かに立っていた。

闇の盾を解除し、無言で手を下ろす。


カイ「……DC、お前……何を話してたんだ? レオニスと……」


DCは視線を外し、淡々と言う。


DC「今は……後回しよ。そちらの二人をどうするか、の方が先でしょ?」


ジンとヴォルトを指差す。

二人の悪魔の視線が、カイたちに重くのしかかる。


ジン「……さっきも言ったが、俺はもうお前らには手を出さん」

カイ「本当に、か?」

ジン「ああ……だが理由はまだ話せない」


ヴォルトは雷光を纏いながら淡々と口を開いた。


ヴォルト「私はこの東の地の秩序を守るだけだ。ここで戦闘が起きないのなら、私がすることはない」


その言葉とともに、雷鳴が轟き、ヴォルトの姿は掻き消える。


リーディ「……カイー! 見つけたよ!」


瓦礫の中から走ってきたリーディの腕にあったのは、師アルガスの剣だった。


リーディ「やっぱり師匠のだよね!」

カイ「あぁ……師匠の剣……!」


カイは剣を受け取り、しばし目を伏せる。


カイ「ありがとう、リーディ。……ジン、お前も来い。近くに知ってる集落があるんだ。そこで体勢を整えよう」


ジンは一瞬黙っていたが、うなずいた。


ジン「……借りを作るのは嫌だが……仕方ない」


こうしてカイたちは雷鳴の残る荒野を後にし、東の集落を目指して歩き出した。

(^^)/

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