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悪魔の左腕  作者: 770
87/149

偽りの顕現

(^^)/

稲光が山岳を裂き、白光が大地を支配していた。

その中心で、レオニスは《天顕現》の姿となり、光の剣を振るうたびに雷鳴すらかき消す。


ジンは歯を食いしばり、必死に闇の斬撃を放つ。

ジン「ぐっ……この剣、力が桁違いだ……!」

ヴォルトも双槍を交差させ、稲妻の障壁を展開するが、一歩ごとに押し下げられていく。

ヴォルト「人間風情が……これほどまでとは……!」


その時、山道を駆け上がってきた影があった。

カイ、リーディ、DC、エリシア、そしてシュリーデ。


カイはその光剣を見た瞬間、目を見開いた。

カイ「あの剣は——!」

リーディも声を震わせる。

リーディ「あの形、あの魔力……間違いない……!」


ふと、記憶が蘇る。

——修行の日々、剣聖アルガスの横顔。

アルガス「俺も風属性だ。今でこそ剣聖なんて呼ばれてるが、昔は苦労したもんだ」

アルガス「俺と組手してここまで持ったのは……リーディ、お前が初めてだ」


今、レオニスが手にしているのは、師匠アルガスの剣だった。


カイとリーディは互いにうなずき、声を揃えた。

カイ・リーディ「——疑似顕現!!」


カイの両腕から黒い紋様が走り、背中の羽までが漆黒に染まる。

リーディは髪が逆立ち、筋肉が肥大化し、狼男のフォルムへと変貌。


二人は一陣の風のように駆け、レオニスへ同時に襲い掛かる。


レオニス『醜いな、人の身で悪魔を模すか……散れ!』

その声は雷鳴に重なり、神威を帯びていた。

レオニス『光魔法強化——“聖断光刃”!!』


閃光の剣が走り、カイとリーディは弾き飛ばされた。


カイ「ぐっ……!」

リーディ「がはっ……!」


だがその瞬間、背後から声が響く。

DC「——スパイダーネット!」

エリシア「光環の盾!」


吹き飛ばされる二人の身体を、蜘蛛糸の網と光の防壁が受け止めた。


エリシア「大丈夫!?」

カイは唇を噛みしめ、立ち上がる。

カイ「あの野郎……師匠の剣を汚しやがって!」

リーディも狼の瞳で睨みつける。

リーディ「絶対に許さない……!」


レオニスは冷笑を浮かべるが、ふと腕に走る痛みに目を見開いた。

レオニス『……!?』


彼の両腕には、小さな切り傷が二つ刻まれていた。

右腕の傷は赤黒く燃え上がり、肉を焼く。

左腕の傷は同じ箇所に斬撃が連続して走り、刃で抉られるように裂けていく。


レオニス『ぐっ……ぬぅ……!』

次の瞬間、両腕が肩から崩れ落ちた。


「レオニス!」

叫んだのはフィオラだった。彼女はすぐさま落ちた腕を抱え、回復の光を注ぐ。

フィオラ「……“天癒再生”」


白光が走り、落ちた両腕は再び接合された。


カイは悔しそうに吐き捨てる。

カイ「……まぁ、そうなると思ったけどな」

リーディは牙を剥き出しにして吠える。

リーディ「何度でもやってやるさ!」


だが、その中で一人だけ冷静に戦況を見据えていた。

DC「……」

彼女の赤い瞳は、レオニスでもヴォルトでもなく、ジンを捉えていた。


エリシアは仲間の方に駆け寄り、必死に回復の光を紡ぐ。

エリシア「カイ、リーディ!今すぐ治すから!」


その光の中で、ジンが呻き声を上げていた。

ジン「……う……うぅ……」

彼の体を覆う深手は、エリシアの魔法で徐々に癒えていく。


ヴォルトは雷の瞳でその姿をじっと見つめ、わずかに声を漏らす。

ヴォルト「……あの少年……以前にも見た気配だ」


そんな中、ふとDCが口を開いた。

DC「ねぇカイ。もしもの時は……“あの顎”は私が使うから」

カイは苦笑しながら答える。

カイ「……いざとならないことを祈るよ」

リーディは吠えるように叫んだ。

リーディ「うおぉぉぉぉっ!」


雷鳴が再び轟き、戦場の空気はさらに張り詰めていく。

(^^)/

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