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悪魔の左腕  作者: 770
84/149

東への道すがら

(^^)/

数時間後。

イグニスが目を覚ますと、そこには腕を組んで仁王立ちするエリシアと、ばつの悪そうに頭を掻くカイの姿があった。


エリシア「模擬戦だったんでしょ!? どう考えてもやりすぎだよ!」

カイ「いや……俺のせいじゃないってわけでもないけど……俺のせいじゃないんだよ!」

エリシア「言い訳してる時点で怪しい!」


DCが涼しい顔で割り込む。


DC「でも実際、私たちが気づいて駆けつけなかったらイグニスは死んでたわよ? ヒーロー気取りはいいけどさ」

カイ「ぐっ……」


そこに、騒ぎを聞きつけた子供たちが駆け寄る。


ナディル「あ! 父さん! 気が付いた!?」

リリアナ「おとうさぁぁん!」

ドシン、と遠慮なく飛び乗ってくるリリアナに、イグニスは顔を歪めた。


イグニス「いででっ! わりいな、心配かけて……」

リーディ「よかった! 本当に気が付いて! 」


イグニスは豪快に笑いながらも、家族や仲間に囲まれ、ほっと胸を撫で下ろした。


――翌朝。


朝食を済ませた一行は、村の中央に集まっていた。

すでにイグニスは完全に回復しており、いつもの陽気な笑みを浮かべている。


イグニス「昨日は悪かったな! ま、いい稽古になっただろ? で、次はどこに行くんだ? 残ってんのは……東か」

カイ「東……。あの雷の悪魔のところか」

エリシア「カイ、顔怖い。睨んでもしょうがないでしょ」

DC「ふふん、あの馬ちゃんには吹っ飛ばされて身ぐるみはがされたんだもの。お返ししてやらないと気が済まないわ」


すると、どこからともなく楽しげな声。


シュリーデ「身ぐるみはがされたのはアンタがギャンブル弱すぎたからでしょ? ねぇ、ヒマワリちゃん♡」

DC「くっ……! あんたまでそれで呼ぶなぁ!」


カイとリーディは吹き出す。

カイ「ぷっ……ヒマワリちゃん……」

リーディ「かわいいじゃん、似合ってるよ?」

DC「うるさいッ!」


笑いに包まれる中、イグニスが真剣な顔を見せた。


イグニス「だがな、東へ行くならちょっと待て。ここから直接東に抜ける道はねぇ。山越えはできなくもねぇが、危険すぎる」

カイ「危険……?」

イグニス「あぁ。瘴気も濃いし、獣も魔物もごっそり巣くってる。素直に北の街に寄った方がいい」


エリシア「なるほどね……補給や情報も手に入るし、それがいいかも」

リーディ「北の街……ちょっと楽しみだな! 前に寄った町より大きい?」

シュリーデ「もちろんよ。魔界の北部は水の国。派手な街が多いの。あんたたちなら、面白いものたくさん見られるはずよ♡」


DC「ギャンブルはもう懲り懲り……と言いたいところだけど、新しい部位が賭けに出てたら全力でやるから」

カイ「こいつは……ほんと懲りないな」


イグニス「よし、決まりだな! まずは北の街へ行け! そして……あの馬面野郎に勝てるくらいに仕上げて来い!」


カイたちは頷き、荷を整え始めた。

笑いと軽口を交えながらも、東への決戦に向けて、一行の心は固く結ばれていた。

(^^)/

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