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悪魔の左腕  作者: 770
81/149

勝利の宴

(^^)/

イグニスの村に戻ったカイたち。

荒れ果てた戦場から解放された安堵と疲労を抱え、焚火の光に照らされながら肩を並べる。


待っていたイグニスは、彼らの姿を見るなり豪快に笑った。


イグニス「はっはっは! よくぞ戻ったな! にしてもすっげぇな……カイもそうだが、ヒマワリ、お前なんだその魔力! あれじゃ4大悪魔の端っこくらいは余裕で超えてるぞ!」


DCはピクリと眉を動かすと、わざとらしく髪をかき上げて冷たい目を向ける。


DC「……その名前で呼ぶのはやめなさい。次に呼んだら焼くわよ」


イグニス「おお、こえぇ! でもいいじゃねぇか、ヒマワリ、似合ってるぞ!」

DC「(ブチッ)……焼くわよ」


カイは苦笑しながら、隣に腰掛けたシュリーデに視線をやる。


カイ「それで、シュリーデ……どうしてここに? 北は放っておいていいのか?」


鉄扇をぱちんと鳴らしながら、彼女は軽やかに答えた。


シュリーデ「私はもともと“支配者”じゃないもの。ただの気まぐれギャンブラーよ。それに、お嬢ちゃんに渡してた空間移動アイテムで呼ばれただけだし。用が済んだら、ゆっくり帰るつもり♡ ……ねぇ、かわいいワンちゃん」


リーディ「狼だよ! 狼! ……でも、久しぶりだよ、この感じ!」


DC「それより見なさいよ!」と、ドヤ顔で足を突き出す。

その両足には禍々しい黒の痕が刻まれ、確かに以前とは比べ物にならない魔力が渦を巻いていた。


DC「魔力増幅、魔力燃費向上、それに魔法の複製! 永久機関が完成したわ! ふふん、最高じゃない!」


エリシア「えぇ……それ、便利すぎない……?」


カイ「へぇ、すごいな。その足……。俺なんかまだまだだな。風属性の強化と、周囲の魔力をちょっと吸収できるくらいだぜ?」


その瞬間――羽がふっと囁いた。


羽『……ただん』


カイ「? ん……?」


羽『多段攻撃だよ、ヒヒ。お前の一撃は、2回当たる。今の魔力の切れ味なら、もうわかるはずだろ?』


カイ「!? ……なるほど、そういうことか……」


リーディが不思議そうに首をかしげる。


リーディ「? どうしたの、カイ」


カイ「あぁ……俺の攻撃が……多段で当たるらしい」


イグニスの目が一気に輝いた。


イグニス「おいおい! それすげぇじゃねぇか! 戦士のための能力だな! お前、本格的に面白くなってきやがった! ……よし! 飲むか!」


カイ「またかよ……」

エリシア「でも、少しくらいなら……」

リーディ「わーい! ご飯もあるんでしょ!」

DC「飲むより研究よ! でも酒くらいなら……」


イグニスは村の大鍋を引っ張り出し、豪快に酒樽を並べた。

笑い声と乾杯の音が夜空に響き、焚火の赤い光が仲間たちの顔を照らす。


その夜、彼らは夜が明けるまで飲み明かし――束の間の安らぎを、心から楽しんだ。

(^^)/

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