炎牙の覚醒
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倒れたリーディに歩み寄るモルティナ。
大鎌を構え、その冷たい刃を彼の首元へとゆっくりと近づける。
モルティナ「安心なさい。すぐに“傀儡”として生まれ変わらせてあげますから」
——しかしその瞬間。
人形二体の体がぐずりと崩れ、黒煙を吹き上げながら燃え落ちた。
骨と鉄片が音を立てて崩れる中、赤い熱気が荒野を包む。
モルティナ「な、何……この熱……!?」
炎を纏った影が立ち上がる。
血まみれのはずの体がゆっくりと形を変え、肩まで髪が伸び、筋肉が膨れ上がる。
瞳は黄金に燃え、爪は灼熱を帯びていた。
リーディ「ったく……仕方ねぇな。もう遊んでる余裕なんてなさそうだ。本気でいくぞ!」
声は低く唸るようで、しかし意識ははっきりしている。暴走ではない——力を制御した覚醒。
風が一閃。モルティナの視界からリーディが消え、次の瞬間には背中に鋭い痛みが走る。
モルティナ「ぐっ……!」
背に刻まれた深い爪痕。だが、不死の力で再生しようとする。
モルティナ「言ったでしょう……こんな単調な攻撃では、私には……」
ところが——傷口が塞がらない。
さらに赤熱し、灼けるような痛みが広がっていく。
モルティナ「あ、熱い……! 熱いぃぃぃっ!」
リーディは黄金の瞳をぎらつかせ、不敵に笑った。
リーディ「俺の爪はただの傷じゃねぇ。炎の魔力を込めてあるんだよ。不死だろうが再生だろうが……全部焼き尽くす!」
モルティナの絶叫が響き渡り、全身を炎が包む。
その姿は黒い灰と化し、やがて跡形もなく消え去った。
荒野には、静けさだけが残った。
狼男の姿を保っていたリーディも、力を使い果たし、元の体に戻る。
彼は荒く息を吐き、膝をつきながらも、薄く笑みを浮かべた。
リーディ「……イテテ……やっぱ、体にくるな……。今度からは……もっと早く変身するか……」
焦げ付いた大地のにおいを嗅ぎ、仲間の気配を探す。
リーディ「待ってろ……みんな。今すぐ戻るからな」
炎に照らされた背中が、再び歩みを進める。
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