表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
悪魔の左腕  作者: 770
74/149

炎牙の覚醒

(^^)/

倒れたリーディに歩み寄るモルティナ。

大鎌を構え、その冷たい刃を彼の首元へとゆっくりと近づける。


モルティナ「安心なさい。すぐに“傀儡”として生まれ変わらせてあげますから」


——しかしその瞬間。


人形二体の体がぐずりと崩れ、黒煙を吹き上げながら燃え落ちた。

骨と鉄片が音を立てて崩れる中、赤い熱気が荒野を包む。


モルティナ「な、何……この熱……!?」


炎を纏った影が立ち上がる。

血まみれのはずの体がゆっくりと形を変え、肩まで髪が伸び、筋肉が膨れ上がる。

瞳は黄金に燃え、爪は灼熱を帯びていた。


リーディ「ったく……仕方ねぇな。もう遊んでる余裕なんてなさそうだ。本気でいくぞ!」


声は低く唸るようで、しかし意識ははっきりしている。暴走ではない——力を制御した覚醒。


風が一閃。モルティナの視界からリーディが消え、次の瞬間には背中に鋭い痛みが走る。


モルティナ「ぐっ……!」


背に刻まれた深い爪痕。だが、不死の力で再生しようとする。


モルティナ「言ったでしょう……こんな単調な攻撃では、私には……」


ところが——傷口が塞がらない。

さらに赤熱し、灼けるような痛みが広がっていく。


モルティナ「あ、熱い……! 熱いぃぃぃっ!」


リーディは黄金の瞳をぎらつかせ、不敵に笑った。


リーディ「俺の爪はただの傷じゃねぇ。炎の魔力を込めてあるんだよ。不死だろうが再生だろうが……全部焼き尽くす!」


モルティナの絶叫が響き渡り、全身を炎が包む。

その姿は黒い灰と化し、やがて跡形もなく消え去った。


荒野には、静けさだけが残った。

狼男の姿を保っていたリーディも、力を使い果たし、元の体に戻る。


彼は荒く息を吐き、膝をつきながらも、薄く笑みを浮かべた。


リーディ「……イテテ……やっぱ、体にくるな……。今度からは……もっと早く変身するか……」


焦げ付いた大地のにおいを嗅ぎ、仲間の気配を探す。


リーディ「待ってろ……みんな。今すぐ戻るからな」


炎に照らされた背中が、再び歩みを進める。

(^^)/

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ