操りの檻
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瘴気の風が吹き荒ぶ荒野。
瓦礫の上に佇むのは黒いドレスを纏った女、モルティナ。その背後には、無表情の屍操り人形が二体。
ぎしぎしと不気味に関節を鳴らしながら、リーディを睨み据えている。
モルティナの瞳は氷のように冷たく、声は甘やかでありながら刃のように鋭かった。
モルティナ「ふふ……もうおしまいかしら? それとも、まだ私を楽しませてくれる?」
リーディは荒い息を吐きながら爪を構えた。全身は汗と血に濡れ、肩で呼吸している。
それでも、仲間と合流するために、ここで止まるわけにはいかない。
リーディ「負けてられるか……!」
咆哮とともに地を蹴り、モルティナに肉薄する。
黒い爪が閃き、彼女の体を何度も切り裂いた。鮮血が飛び散り、炎のような熱が傷口に残る。
だが、モルティナは一切崩れなかった。裂かれた皮膚はみるみる再生し、表情には余裕さえ浮かんでいる。
モルティナ「無駄。……私の肉体は“不死”。どれほどの力で斬り裂こうとも、必ず蘇る。あなたの攻撃は、ただの時間稼ぎにすぎないのよ」
リーディは歯を食いしばり、さらに渾身の連撃を浴びせる。しかし、そのたびに修復され、絶望感だけが積み重なっていく。
リーディ「クソッ……これじゃあ……!」
モルティナは軽く指を鳴らした。
その合図で屍操り人形の二体が音もなく動き出す。
モルティナ「では、今度はこちらから。絶望に彩られる顔……最高に美しい瞬間だわ」
次の瞬間、人形たちが疾風のように迫り、剣を突き立てた。
肩を貫かれ、両腕に鋼が突き刺さり、腹部を深々と斬られる。
鮮血が噴き出し、リーディの体は後方へと吹き飛ばされた。
リーディ「……がはっ……!」
口から血を吐き、視界が揺れる。
全身の力が抜け、剣に串刺しにされた人形のまま地に崩れ落ちた。
モルティナ「ああ……素晴らしい。命を人形のように弄ばれ、壊されるその瞬間こそが至高。……もう動けませんわね」
意識が薄れていく。
リーディは虚ろな目をしながら、弱々しく笑った。
リーディ「やっぱり……俺だけの力じゃ……ここまでか……」
その声は風に消え、彼の体は静かに地面に倒れ伏した。
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