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悪魔の左腕  作者: 770
73/149

操りの檻

(^^)/

瘴気の風が吹き荒ぶ荒野。

瓦礫の上に佇むのは黒いドレスを纏った女、モルティナ。その背後には、無表情の屍操り人形が二体。

ぎしぎしと不気味に関節を鳴らしながら、リーディを睨み据えている。


モルティナの瞳は氷のように冷たく、声は甘やかでありながら刃のように鋭かった。


モルティナ「ふふ……もうおしまいかしら? それとも、まだ私を楽しませてくれる?」


リーディは荒い息を吐きながら爪を構えた。全身は汗と血に濡れ、肩で呼吸している。

それでも、仲間と合流するために、ここで止まるわけにはいかない。


リーディ「負けてられるか……!」


咆哮とともに地を蹴り、モルティナに肉薄する。

黒い爪が閃き、彼女の体を何度も切り裂いた。鮮血が飛び散り、炎のような熱が傷口に残る。


だが、モルティナは一切崩れなかった。裂かれた皮膚はみるみる再生し、表情には余裕さえ浮かんでいる。


モルティナ「無駄。……私の肉体は“不死”。どれほどの力で斬り裂こうとも、必ず蘇る。あなたの攻撃は、ただの時間稼ぎにすぎないのよ」


リーディは歯を食いしばり、さらに渾身の連撃を浴びせる。しかし、そのたびに修復され、絶望感だけが積み重なっていく。


リーディ「クソッ……これじゃあ……!」


モルティナは軽く指を鳴らした。

その合図で屍操り人形の二体が音もなく動き出す。


モルティナ「では、今度はこちらから。絶望に彩られる顔……最高に美しい瞬間だわ」


次の瞬間、人形たちが疾風のように迫り、剣を突き立てた。


肩を貫かれ、両腕に鋼が突き刺さり、腹部を深々と斬られる。

鮮血が噴き出し、リーディの体は後方へと吹き飛ばされた。


リーディ「……がはっ……!」


口から血を吐き、視界が揺れる。

全身の力が抜け、剣に串刺しにされた人形のまま地に崩れ落ちた。


モルティナ「ああ……素晴らしい。命を人形のように弄ばれ、壊されるその瞬間こそが至高。……もう動けませんわね」


意識が薄れていく。

リーディは虚ろな目をしながら、弱々しく笑った。


リーディ「やっぱり……俺だけの力じゃ……ここまでか……」


その声は風に消え、彼の体は静かに地面に倒れ伏した。

(^^)/

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