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悪魔の左腕  作者: 770
70/149

死者の城へ

(^^)/

イグニスの村を出発する朝。

村の門前で、大槍を肩に担ぐイグニスが最後の忠告を与える。


イグニス「ドミナスがいろんな魔法を使えるのは土や死の力じゃねぇ。……無理やり他所の部位を体に詰め込んでるからだ」

カイ「……部位を無理やり、か」

エリシア「そんな……」

イグニス「体を削り、魂を削ってでも欲に取り憑かれてる。あのジジィの執念は常軌を逸してるぜ」


子供たちの声援を背に、カイたちは西の荒野を越え、死者の都へと向かう。


数日後、重苦しい瘴気に包まれた街に到着した。

石畳は割れ、城壁は崩れ、辺りにはゾンビが群れをなして彷徨っている。

その中心に聳えるのは、黒々とした塔のような城。


リーディ「……ひどいね。立ってるだけで骨がきしむよ」

DC「ゾンビの実験場ってところね。ふふ、気分が上がるわ」

カイ「気を引き締めろ。最上階まで行くぞ」


血戦を繰り返し、城の最上部、玉座の間へ。


そこに座していたのは、緑灰色の肌に禍々しい鎧を纏った巨躯——土の悪魔、ドミナス。

周囲には瘴気が渦巻き、立っているだけで息苦しくなる。


ドミナス「小さき者どもよ……よくぞ我が根城まで来たな。だが、ここまでだ」


その腹部が不気味に光を帯び、空間が裂ける。

幾重にも重なる魔方陣が現れ、四人を飲み込もうとした。


エリシア「きゃっ——!」

リーディ「くそっ、体が引きずられる!」

DC「空間魔法……!」


瞬間、エリシア、リーディ、DCの姿は光に呑まれ、弾き飛ばされていく。


ただひとり——カイだけが残っていた。


カイ「……っ!」


左腕が淡く輝き、周囲に漂う魔力陣を吸い尽くすように消し去ったのだ。

空間の裂け目は破裂音とともに掻き消え、静寂が訪れる。


ドミナス「……ほう?」

カイ「みんなは飛ばされただけみたいだな。だが、俺は……ここに残る」


玉座から立ち上がるドミナス。

その巨体が放つ圧力に、カイは剣を握り締める。


ドミナス「面白い……左腕か。その力……やはり“異物”よな」

カイ「何を知っている?」

ドミナス「ふふふ……いずれわかることだ」


玉座の間に、二人の気配だけが残る。

仲間は幹部との戦場へ飛ばされ、今ここには、王と挑戦者が対峙していた。

(^^)/

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