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悪魔の左腕  作者: 770
65/149

それぞれの修行

(^^)/

二か月が経った。

初日は瘴気に苦しみ寝込むばかりだったカイたちも、今では息を吸い込むと同時に体に魔力が巡る感覚をつかみ始めていた。


イグニス「よし! だいぶ慣れてきたじゃねぇか。瘴気を吸いながら動けるようになりゃ、戦力は倍増だ。お前ら——今日から模擬戦だ!」


イグニスの掛け声で、カイとリーディはカイエルとナディルと向かい合った。


カイエル「へっ、人間相手でも手加減はしないぜ!」

ナディル「ぼ、僕も……やるから!」


カイは腰を落とし、風を纏った剣を構える。リーディは爪に瘴気を通し、黒炎を揺らめかせた。


カイ「……前とは違う。吸い込んだ瘴気が、剣に乗る!」

リーディ「体が軽い……いや、燃えてるみたいだ!」


次の瞬間、カイエルの突進をカイが風の斬撃で押し返し、ナディルに飛びかかったリーディが爪の一撃で土煙を巻き上げた。


イグニス(……ほぅ。人間にしては大したもんだ。もう立派に“魔界流”を会得してきやがったか)


一方その頃、少し離れた丘ではDCとリリアナが向かい合っていた。リリアナは父譲りの強気な瞳を輝かせる。


リリアナ「瘴気を魔力に変換する訓練、まだ途中なんだからサボっちゃダメだよ!」

DC「わかってるわよ! アタシだって“実験”は嫌いじゃないんだから!」


リリアナが手をかざし、瘴気を取り込んで青白い火花へと変える。


リリアナ「こうやって、取り込んだ瘴気を“変換”して魔力にするの! ただ吸うだけじゃ暴走するんだから!」

DC「……ふぅん……なるほど。燃料を濾過してる感じね。つまり、これを応用すれば——もっと効率的に魔力を出せるってこと!」

リリアナ「さすが……のみこみが早い!」


DCは笑みを浮かべ、指先に炎を灯す。その炎は以前よりずっと澄んでいて、燃費の良い輝きを放っていた。


村の外れでは、エリシアがイグニスの妻アナスタシアと修行していた。アナスタシアは強力な結界術を操り、瘴気を無効化する術を得意とする。


アナスタシア「あなたの光は瘴気を拒絶する。だからこそ、逆に使えるのよ」

エリシア「拒絶……それを武器に……?」

アナスタシア「そう。光はただの癒やしじゃない。“祓い”にもなるの。さぁ、瘴気の霧を前に立って——私の結界をなぞってごらんなさい」


エリシアはおそるおそる結界に手をかざす。淡い光が走り、周囲の瘴気がすぅっと消えていった。


エリシア「……! 息が……苦しくない……!」

アナスタシア「そう、それよ。その光は、瘴気を打ち消す力になる」

エリシア「……できるかもしれない……」


その日の夜、焚火を囲んだ4人はそれぞれの成果を話し合った。


カイ「ふぅ……疲れたけど、剣の切れが全然違うな」

リーディ「ボクも……瘴気を爪に流したら、威力が倍以上になったよ」

DC「ふふ、私は魔力変換ができるようになった。これで前よりもっと効率的に魔法が撃てるわ」

エリシア「私も……瘴気を消せるようになったの。まだ練習中だけど……」


カイは仲間たちを見渡し、笑った。


カイ「……よし、俺たち——着実に強くなってるな」


夜空に炎と笑い声が舞い上がり、修行の日々はさらに続いていった。

(^^)/

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