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悪魔の左腕  作者: 770
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荒野に燃える声

(^^)/

リーディを迎えた夜。

彼は自分の身に起こったことを仲間に語っていた。


リーディ「空間が裂けて……気づいたら“ひずみ”に落ちてたんだ。そこで母さんに会った」

カイ「ふーん……まぁ母ちゃんに会えたならいいじゃないか!」

エリシア「本当に良かったね、リーディ。顔色も、前よりずっといい」

DC「聞いたこともない現象ね……、空間魔法はやっぱり厄介だわ」


リーディは照れ笑いを浮かべ、拳をぎゅっと握った。

「でも、あの場所で……俺は強くなった。もう誰も守れないなんて言わせない」


——しばらく進んだ一行は、地平線に広がる異様な光景を目にする。

黒く蠢くゾンビの軍勢。数え切れないほどの影が、南の大地へと進軍していた。


カイ「……あれが……全部、ゾンビか……?」

エリシア「村どころか町ごと飲み込める数ね……」

DC「正面から突っ込むのは自殺行為よ。少し迂回して、様子を見ましょう」


彼らは丘を越え、南の町近くの荒野に出た。

そこで——轟くような声が響いた。


「なんだなんだ! 軍勢連れて! 誕生日祝いってわけじゃなさそうだが!」


陽炎のように燃え立つ熱気と共に現れたのは、火の悪魔イグニス。

褐色の肌に赤髪を揺らし、背に炎を背負った長身の悪魔だった。

その隣には、二人の側近が並び立つ。



バルザック「本日は大変重要な日! また日を改めていただけぬか!」

サフィナ「突然の訪問は無礼であろう。協定を守れ!」


その言葉には切迫した思いが込められていた。

今日はイグニスの妻が子を産む日。

町も一族も、すべてが新しい命を迎える準備に集中していたのだ。


だが、黒い大地を踏み鳴らして現れたのは、無数のゾンビを従えた巨躯の影——土の悪魔ドミナスだった。


ドミナス「協定? そんなもの知ったことではない! 貴様らの結界が弱っている今が好機よ!」


その声は大地を震わせ、ゾンビの軍勢が咆哮をあげて前進を開始する。


イグニスはニヤリと笑みを浮かべ、燃えるような瞳で敵軍を見据えた。


イグニス「ほぅ……いい度胸だな、ジジイ! だがなァ、ここは俺の領地だ! 家族を狙うってんなら、俺がまとめて燃やし尽くしてやるぜぇ!」


炎が荒野に舞い上がり、南の大地を覆う戦火の幕が切って落とされた。

(^^)/

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