荒野に燃える声
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リーディを迎えた夜。
彼は自分の身に起こったことを仲間に語っていた。
リーディ「空間が裂けて……気づいたら“ひずみ”に落ちてたんだ。そこで母さんに会った」
カイ「ふーん……まぁ母ちゃんに会えたならいいじゃないか!」
エリシア「本当に良かったね、リーディ。顔色も、前よりずっといい」
DC「聞いたこともない現象ね……、空間魔法はやっぱり厄介だわ」
リーディは照れ笑いを浮かべ、拳をぎゅっと握った。
「でも、あの場所で……俺は強くなった。もう誰も守れないなんて言わせない」
——しばらく進んだ一行は、地平線に広がる異様な光景を目にする。
黒く蠢くゾンビの軍勢。数え切れないほどの影が、南の大地へと進軍していた。
カイ「……あれが……全部、ゾンビか……?」
エリシア「村どころか町ごと飲み込める数ね……」
DC「正面から突っ込むのは自殺行為よ。少し迂回して、様子を見ましょう」
彼らは丘を越え、南の町近くの荒野に出た。
そこで——轟くような声が響いた。
「なんだなんだ! 軍勢連れて! 誕生日祝いってわけじゃなさそうだが!」
陽炎のように燃え立つ熱気と共に現れたのは、火の悪魔イグニス。
褐色の肌に赤髪を揺らし、背に炎を背負った長身の悪魔だった。
その隣には、二人の側近が並び立つ。
バルザック「本日は大変重要な日! また日を改めていただけぬか!」
サフィナ「突然の訪問は無礼であろう。協定を守れ!」
その言葉には切迫した思いが込められていた。
今日はイグニスの妻が子を産む日。
町も一族も、すべてが新しい命を迎える準備に集中していたのだ。
だが、黒い大地を踏み鳴らして現れたのは、無数のゾンビを従えた巨躯の影——土の悪魔ドミナスだった。
ドミナス「協定? そんなもの知ったことではない! 貴様らの結界が弱っている今が好機よ!」
その声は大地を震わせ、ゾンビの軍勢が咆哮をあげて前進を開始する。
イグニスはニヤリと笑みを浮かべ、燃えるような瞳で敵軍を見据えた。
イグニス「ほぅ……いい度胸だな、ジジイ! だがなァ、ここは俺の領地だ! 家族を狙うってんなら、俺がまとめて燃やし尽くしてやるぜぇ!」
炎が荒野に舞い上がり、南の大地を覆う戦火の幕が切って落とされた。
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