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悪魔の左腕  作者: 770
51/149

モンスターハウス

(^^)/

地下に広がる闘技場。

観客席には悪魔も人間も入り乱れ、酒と歓声と欲望が渦巻いていた。

中央の鉄格子の向こうでは、鎖につながれた魔獣たちが今にも飛び出しそうに暴れている。


カイとDCは受付を済ませ、鉄の扉の前に立った。


カイ「……よし、いくぞ」

DC「ふふん、任せなさい。なんだ、こんな簡単なゲームがあるなら最初からこれに参加してればよかったじゃない」


カイは眉をひそめる。

カイ「……お前が負けたからこうなってんだろうが」

DC「細かいことはいいの!ここで勝てばチャラよ!」


ルール説明


審判役の悪魔が観客に向かって高らかに叫んだ。


審判悪魔「次の挑戦者は人間二人組! ルールは簡単、この檻から放たれる悪魔や魔獣を制限時間内に倒すだけだ!

ただし——」


悪魔は杖を掲げ、場内に光の紋様が広がる。


審判悪魔「挑戦者の魔力は自動的に制限される!魔力行使は通常の一割以下に抑制!」


その瞬間、DCの体を覆う魔力が急にしぼんだ。


DC「……っ!? 魔力制限90%? 全然魔力出せないじゃない! なんなのこのインチキルール!」

カイ「……最初から“本気を出させない”ための仕組みってことか」


観客たちは口笛を鳴らし、歓声が沸き起こった。


観客悪魔A「死ぬぞ人間!」

観客悪魔B「部位の景品がまた増えるな!」


戦闘開始


審判悪魔「試合開始ィィィ!!」


号令と同時に鉄格子が開き、悪魔と魔獣の群れが雪崩のように襲い掛かってくる。

カイは剣を構え、前線に飛び込む。


カイ「くっそ、数が多い……!」


背後でDCが印を結び、短い詠唱を口にする。


DC「……ふん、制限?関係ないわ。アタシの魔力は外から集めるだけじゃない……体内で生み出すのよ!」


DCの体から炎が弾ける。

観客席がどよめいた。


観客悪魔C「なにっ!? 制限を突破しただと!?」

観客悪魔D「バカな……自前で生成しているのか!」


炎に包まれたDCが両手を振ると、火矢の雨が魔獣の群れを焼き尽くした。

さらにDCの指先から放たれる光がカイの剣に宿る。


カイ「……これは?」

DC「バフよ! スピードと斬撃をちょっと強化しておいたわ!」

カイ「よし、助かる!」


カイは風を切るように剣を振り抜き、襲いかかる悪魔を一閃。

DCの強化もあって、動きが一段と鋭くなっていた。


カイ「これならいけるんじゃないか?」

DC「当たり前でしょ!」


二人は連携を取りながら、次々に魔獣を薙ぎ払っていく。

観客は大盛り上がりで、怒号と喝采が飛んだ。


強敵の出現


しかし、奥の檻から現れたのは一際巨大な魔獣だった。

全身を鎧のような鱗に覆い、目は血のように赤く輝いている。

雄叫びと共に闘技場の空気が震えた。


カイ「なっ……明らかに格が違う……!」

DC「ちょっと、嘘でしょ……!? こんなの反則級じゃない!」


魔獣は巨腕を振り下ろし、地面が爆ぜる。

カイはとっさに剣で受け止めるが、衝撃で吹き飛ばされた。


カイ「ぐっ……重っ……!」


DCも魔法を撃つが、鱗に弾かれて通らない。

二人は一瞬にして追い詰められていった。



その瞬間。


——バシュンッ!!


巨大な鉄扇が風を切り、魔獣の首を一撃で切断した。

巨体が崩れ落ち、闘技場は一瞬静まり返る。


ゆっくりと姿を現したのは、蛇髪を揺らし、艶やかなチャイナドレスを纏う女悪魔。

背丈ほどある鉄扇を片手に持ち、紅い瞳でカイたちを見下ろしていた。


シュリーデ「……あなたたち、人間でしょ?」


観客から悲鳴と歓声が入り混じる。


観客悪魔E「し、シュリーデ様!」

観客悪魔F「本物の……四大悪魔が……!」


シュリーデは唇を吊り上げ、妖艶に微笑んだ。


シュリーデ「ふふ……いいじゃない。せっかくだから、もう一つ上のギャンブルをしましょ」


鉄扇をひらりと広げ、その切っ先をカイ達に向ける。


シュリーデ「……命と部位を賭けてね」


不敵な笑みと共に、闘技場の空気がさらに重く沈み込んでいった。

(^^)/

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