天才魔法使いDC
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ー酒場兼ギルドー
ギルドの喧噪の中、三人は肩で息をしていた。
カイ「ったく……あの勇者ども、ただの嫌がらせじゃねぇか」
エリシア「でもリーディ……すごかったわ。ゴーレムまで出せるなんて」
リーディ「へへ、あれくらいなら」
そんな中、隣の席の冒険者たちの会話が耳に入る。
冒険者A「聞いたか?悪魔の部位を集めるなら魔界に行くしかねぇ」
冒険者B「北西の果ての村に“魔界の門”があるって噂だ」
カイは目を細める。
(魔界……そこに行けばエリシアを救えるのか)
その夜、宿屋で三人は計画を練っていた。
エリシア「本当に行くの?魔界に……」
カイ「行くしかない。どんな危険が待っててもな」
リーディ「でも勇者たちがまた来たら……」
コンコン――
ドアを叩く音。
カイ「なんだ、誰だ?」
次の瞬間、ドアが爆ぜ飛んだ。
煙の中から現れたのは、赤髪をツインテールにした少女。
DC「やっほー!君たち、魔界に行くんでしょ?」
カイ「誰だお前!」
DC「私はDC、天才魔法使いよ。で、もう一度聞くけど、魔界に行くんでしょ?だったらアタシも連れて行って」
リーディ「な、なんだこの子!?勝手なこと言って!」
DC「アンタには聞いてないの、子犬」
リーディ「なっ!狼だよ!」
エリシアは呆気に取られ、カイは剣に手をかける。
カイ「勝手に決めるな!」
DC「じゃあテストしよっか。あんたたちが逃げたスライムドラゴン、あれ私の試作品なのよ」
三人「……なに!?」
DC「でもあんなのに勝てないなら、魔界なんて絶対ムリ。だから明日、ギルドに来なさい。ちゃんと実力を見せてもらうから☆」
そう言い残し、DCは颯爽と立ち去った。
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