雷鳴の来訪者
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ジン「じゃあ……試してみるか。お前らが“本当に”部位を持つに値するかどうかを!」
地面に魔法陣が浮かび上がり、漆黒の魔力が迸った。
次の瞬間、爆発的な闇の奔流がカイたちへと押し寄せる。
カイ「くっ……!」
エリシア「防御っ!」
リーディ「俺が……!」
リーディはとっさに土壁を展開して仲間を庇う――だが。
ゴゴゴゴ……ッ!!
リーディの身体から、異常なほどの魔力が噴き出した。
目の奥に響く声――
――守ってちゃあだめだ。敵をぶち殺すのが最強の防御なんだからな。
「……あ、あああああッ!」
両手の悪魔の爪が一気に肘まで浸食し、鋭く巨大化する。
髪は逆立ち、獣のように伸び、瞳は金色に輝いた。
カイ「リ、リーディ!? なんだよその姿は……!」
エリシア「まさか……暴走してるの!?」
リーディは返事をしない。
獣の咆哮を上げ、四足のような姿勢でジンへと突進した。
ジン「おっと……ははっ、いいねぇ!」
ガキィィィンッ!
悪魔の爪と、ジンの纏う魔力が激突。
地面がえぐれ、衝撃波で岩石が吹き飛ぶ。
リーディは止まらない。
斬撃を連続で叩き込み、ジンを押し込んでいく。
DC「ちょっとリーディ! 合わせなさいよ!」
DCが闇魔法を展開し、散弾状の魔力弾を撃ち放つ。
だが――
ドドドドドッ!!
リーディの瞳からも同じく闇の散弾が放たれ、
DCの魔弾と交差して予想外の弾道を描く。
DC「はぁ!? どこ撃ってんのよ! 私に当たるじゃない!」
カイ「リーディ! 落ち着けってば!」
しかしリーディは完全に制御を失っていた。
仲間の声も届かず、ただ獣の本能のままジンを追い詰めていく。
その時――
バリィィィィィッ!!
空間が軋む音と共に、漆黒の稲妻が戦場を裂いた。
エリシア「……なに、今の音……?」
天空に亀裂が走り、黒雷が落ちる。
その中心に――漆黒の影が姿を現した。
ジン「……やれやれ。来ちまったか」
カイ「……だ、誰だ……」
ヴォルト「……騒がしいな。ここは“私の庭”だ。静かにしてもらおうか」
ヴォルトが地に降り立つと同時に、大地を這う黒雷が周囲を飲み込み、空間が歪んだ。
リーディ「……ガルルルルッ!!」
DC「っ、空間魔法……!? まずい……!」
ジン「はっ、勝手な真似を……!」
だが抵抗も虚しく、ジン・リーディ・DCは一瞬で光の狭間に呑み込まれ、姿を消す。
残されたのは、カイとエリシア。
ヴォルトはゆっくりと二人に視線を向けた。
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