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悪魔の左腕  作者: 770
46/149

雷鳴の来訪者

(^^)/

ジン「じゃあ……試してみるか。お前らが“本当に”部位を持つに値するかどうかを!」


地面に魔法陣が浮かび上がり、漆黒の魔力が迸った。

次の瞬間、爆発的な闇の奔流がカイたちへと押し寄せる。


カイ「くっ……!」

エリシア「防御っ!」

リーディ「俺が……!」


リーディはとっさに土壁を展開して仲間を庇う――だが。


ゴゴゴゴ……ッ!!


リーディの身体から、異常なほどの魔力が噴き出した。

目の奥に響く声――


――守ってちゃあだめだ。敵をぶち殺すのが最強の防御なんだからな。


「……あ、あああああッ!」


両手の悪魔の爪が一気に肘まで浸食し、鋭く巨大化する。

髪は逆立ち、獣のように伸び、瞳は金色に輝いた。


カイ「リ、リーディ!? なんだよその姿は……!」

エリシア「まさか……暴走してるの!?」


リーディは返事をしない。

獣の咆哮を上げ、四足のような姿勢でジンへと突進した。


ジン「おっと……ははっ、いいねぇ!」


ガキィィィンッ!


悪魔の爪と、ジンの纏う魔力が激突。

地面がえぐれ、衝撃波で岩石が吹き飛ぶ。


リーディは止まらない。

斬撃を連続で叩き込み、ジンを押し込んでいく。


DC「ちょっとリーディ! 合わせなさいよ!」


DCが闇魔法を展開し、散弾状の魔力弾を撃ち放つ。

だが――


ドドドドドッ!!


リーディの瞳からも同じく闇の散弾が放たれ、

DCの魔弾と交差して予想外の弾道を描く。


DC「はぁ!? どこ撃ってんのよ! 私に当たるじゃない!」

カイ「リーディ! 落ち着けってば!」


しかしリーディは完全に制御を失っていた。

仲間の声も届かず、ただ獣の本能のままジンを追い詰めていく。


その時――


バリィィィィィッ!!


空間が軋む音と共に、漆黒の稲妻が戦場を裂いた。


エリシア「……なに、今の音……?」


天空に亀裂が走り、黒雷が落ちる。

その中心に――漆黒の影が姿を現した。


ジン「……やれやれ。来ちまったか」


カイ「……だ、誰だ……」


ヴォルト「……騒がしいな。ここは“私の庭”だ。静かにしてもらおうか」


ヴォルトが地に降り立つと同時に、大地を這う黒雷が周囲を飲み込み、空間が歪んだ。


リーディ「……ガルルルルッ!!」

DC「っ、空間魔法……!? まずい……!」

ジン「はっ、勝手な真似を……!」


だが抵抗も虚しく、ジン・リーディ・DCは一瞬で光の狭間に呑み込まれ、姿を消す。


残されたのは、カイとエリシア。

ヴォルトはゆっくりと二人に視線を向けた。

(^^)/

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