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悪魔の左腕  作者: 770
41/149

光と影

(^^)/

洞窟の奥。

空気そのものが淀み、吐く息が冷気となる。


ゆっくりと歩を進めてきたのは――《死神》ヴァルグ=レイヴン。

黒外套を引きずり、髑髏の瞳は赤い光を放つ。

闇が濃くなり、距離感すら掴めない。


エリシア「……暗いのは嫌いなのよね」


その瞬間、地面から無数の影の手が伸びた。

絡め取ろうと蠢く腕。冷たい指先が、空気を這い、肉を掴もうと迫る。


しかし――。


バシュッ!

光の盾が一瞬の輝きを放ち、伸びてきた腕はすべて弾かれる。


エリシア「いける!」


死神は低い唸りを上げ、次の一手を繰り出す。

足元に広がる漆黒の沼。

そこから這い出すのは、腐敗したゾンビの群れ。

空気に腐臭が混じり、洞窟全体が不浄に包まれる。


さらに死神自身も巨大な影の鎌を生み出し、エリシアへ振り下ろす。


エリシア「きゃっ! ……もう、服が汚れちゃうじゃない!」


死神の猛攻にも、エリシアの声色には焦りがなかった。

光の盾が次々と鎌を弾き、彼女は片手で髪を払う余裕すら見せる。


ゾンビたちが一斉に襲いかかってきたその時。


エリシアの両手に、清浄な光が集まった。


エリシア「――《サンクチュアリ・レイディアンス》!」


まばゆい光柱が迸り、闇の沼もゾンビの群れも瞬時に焼き尽くした。

影の髑髏は悲鳴を上げる間もなく、その身を砕かれ、塵となって消えていく。


洞窟には静寂と、光の残滓だけが残った。


エリシア「ふぅ……やっぱり光魔法は便利ね。……でも、また水場に着いたら洗濯しなきゃ」


スカートの裾をぱんぱんと叩きながら、彼女は平然と笑った。

その背後で、死神の残滓は完全に霧散していた。


――余裕の勝利。

(^^)/

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