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悪魔の左腕  作者: 770
39/149

再戦、魔獣使い

(^^)/

村の果て――暗く口を開けた洞窟。

カイたちは足を踏み入れる前から異様な気配を感じ取っていた。


カイ「……すごい気配を感じる。立ってるだけで、なんてプレッシャーだ……」

リーディ「こ、怖い……背中がぞわぞわする……」


以前と同じ魔具を携えた悪魔が洞窟の奥で待ち構えていた。

だが、周囲を囲う存在は明らかに“格”が違う。


闇から最初に姿を現したのは――。


死神―― 《ヴァルグ=レイヴン》


黒い外套をまとい、骸骨の頭部がぎらりと光を放つ。

背丈は人の二倍。背後に広がる影が、まるで意志を持つかのように揺らめいている。

その両腕から伸びる「影の鎌」は地を這い、壁を裂き、空気そのものを切り刻む。

影の奥から、無数の手が伸びては消え、魂を引きずり込もうと蠢いていた。


「……《死神》ヴァルグ=レイヴン。魂を刈り取れ……!」


続いて大地を揺るがして現れたのは――。


獣王―― 《フェンリル=ガルム》


銀灰の巨狼。その体躯は十メートルを超え、赤黒い紋様が血管のように光を放つ。

口を開けば炎と氷が同時に吐き出され、洞窟の空気は焼け付き凍り付く。

その双眸は星のように青白く光り、ただ睨むだけで小動物が心臓を止めそうなほどの威圧感を放っていた。


「……《獣王》フェンリル=ガルム。狩れ……!」


最後に現れたのは――。


悪魔 ―― 《アビス=オブシディアン》


漆黒の甲冑を纏った巨体。二本の角が天へ突き出し、背からは黒炎が噴き出す。

手にした大剣は人間ならば家ほどの長さがあり、闇と炎の魔力が渦巻いている。

その一歩ごとに洞窟の地面がひび割れ、周囲の魔力が吸い込まれていく。

もはや“魔物”ではなく、悪魔そのもの。


「……《深淵》アビス=オブシディアン。すべてを焼き尽くせ……!」


3体のS級が並び立った瞬間、洞窟全体が揺れる。

空気は鉛のように重く、呼吸すらままならない。


カイ「……ぐっ……立ってるだけで……体が押し潰されそうだ……!」

リーディ「いやだ……怖い……足が……震える……!」


魔獣使いが腕を掲げる。

その合図と同時に、3体の怪物は左右正面から同時に迫ってきた。


DC「……っ! ぼさっとしてないで行くよ!」


風が唸り、光が瞬き、炎が渦巻く――。

修行の成果を試す決戦の幕が、いま開こうとしていた。

(^^)/

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