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悪魔の左腕  作者: 770
37/149

賢者の試練

(^^)/

深い渓谷。

断崖の間に吹き抜ける風が、緊張の空気を震わせる。

カイとリーディは並んで構え、正面にはにこやかに立つセレナの姿。


セレナ「それじゃあカイ、リーディ。修行に入りましょうか」


リーディ「……ほんとに大丈夫なの……?」

小声で不安を漏らすリーディ。


カイ「あぁ……本音を言うと、無茶苦茶やり辛いな……」

目の前の相手が“おばあちゃんスマイル”なのが余計に怖い。


セレナ「心配しなくても大丈夫よ。私は回復魔法もスペシャリストだから!」

にっこにこの笑顔で親指を立てる。


カイ「……安心材料になるような、ならないような……」


カイ「で、何をすればいいんですか?」

セレナ「あ、そうだったわね!」


ぱん、と手を叩くセレナ。


セレナ「あなたたちに足りないのは――コンビネーション! 個々の力はまぁまぁある。でもそれを2倍、3倍にしていかないと、魔界で生きていくなんて無理よ?」


そう言うと、杖をくるりと回した。


セレナ「――ってなわけで最初はこれから行きましょう! 《B級召喚・ベヒーモス》――かける十体!」


渓谷の大地が震え、巨大な影が次々と姿を現す。

咆哮が響き渡り、空気が一気に張り詰めた。


リーディ「ベ、ベヒーモス!? A級上位の魔物じゃないか!」

セレナ「大丈夫大丈夫! 召喚獣だから、私の魔力で強化してあるわ!」


カイ「どこが大丈夫なんだよ!? ……あぁもう! やってやるぜ!」


カイが風を纏い、地面を駆け抜けた。

次の瞬間、ベヒーモスの巨体の前を通り過ぎ――その大きな首が、するりと落ちて地に沈む。


セレナ「まぁ! すごいじゃない!」

カイ「……なんだ今の……?……紙を裂くみたいに、すっと斬れた……」


背後から別のベヒーモスが迫る。


リーディ「カイ、あぶない!」


咄嗟に飛び出したリーディの拳が、空気を震わせて巨体の顎を打ち抜く。

ごうんと音を立て、ベヒーモスがその場に沈んだ。


リーディ「……僕、こんなに強くなってたんだ……」

カイ「いけるな、リーディ!」

リーディ「うん!」


セレナは両手を腰に当て、満足そうに頷いた。


セレナ「ふふっ。これなら――最初の試練はすぐ終わりそうね!」


咆哮と剣戟の音が渓谷に響き渡る。

その音は、確かに二人の成長を証明していた。

(^^)/

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