二か月後の成果
(^^)/
修行開始から二か月。
森に木の裂ける音が響き渡った。
カイ「ふんっ!」
風を纏った剣閃が空を走り、十メートル先の木がズシンと音を立てて倒れる。
カイの額に汗は滲んでいたが、顔は自信に満ちていた。
少し離れた場所では、リーディとアルガスが組手を続けている。
リーディ「でね、昨日釣った魚をね、セレナが今日煮つけにしてくれるんだよっ!」
アルガス「ほぉ、それは楽しみだな。今夜は一杯やるかな」
楽しげに談笑しながらも、二人の拳と剣は一瞬たりとも止まらない。
リーディは汗だくになりながらも、土の魔力で地面をせり上げ、アルガスの足を止めようと奮闘していた。
小屋の前では、エリシアが洗濯物を取り込みながら微笑んでいた。
エリシア「洗濯物も終わり! 食器も洗ったし、掃除も済んだ……お茶にしようかしら」
彼女の光魔法が日常に溶け込み、家事を軽やかに片付けていく。
その横で、DCが勝ち誇った顔で両手を広げた。
DC「ふははは! 見なさい、この七色に輝く魔力の糸を!」
彼女が操る糸は虹色に光り、夜空のオーロラのように揺らめいていた。
セレナ「まぁ! とってもきれいねぇ」
まるで孫を褒める祖母のように、にこにこと頷くセレナ。
DCは鼻を高くし、得意げに胸を張った。
その夜。
夕餉を囲んだあと、セレナは湯呑みを置いて口を開いた。
セレナ「みんな――予定通り、第一段階はクリアね」
アルガス「あぁ。ようやく基礎は仕上がったと言えるだろう」
驚きと期待が混じる目で、カイが尋ねる。
カイ「第一段階……ってことは、次があるんですか?」
セレナ「えぇ。明日から“第二段階”へ移るわ」
カイ「第二段階っていったい……?」
セレナはにっこり笑って告げる。
セレナ「――戦闘訓練よっ!」
リーディ「えぇっ!? ボクはずっと戦闘訓練してたよ!?」
アルガス「心配するな。カイとリーディはセレナとやってもらう」
カイ・リーディ「えっ!?」
セレナは両手を広げ、軽く肩をすくめた。
セレナ「私が近距離戦、アルガスが遠距離戦。それくらいハンデがなきゃ面白くないでしょ?」
リーディ「セ、セレナばぁちゃん……あぶなくない?」
セレナは楽しげに笑った。
セレナ「大丈夫よ、リーディ。こう見えて私は頑丈なの。ね?」
カイとリーディは顔を見合わせ、ごくりと唾を飲み込む。
アルガスの剣聖の眼差しが鋭く光り、セレナの大賢者の微笑みが柔らかく夜を照らしていた。
明日から始まるのは――本格的な戦闘訓練。
地獄の二文字が、静かに彼らを待っていた。
(^^)/




