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悪魔の左腕  作者: 770
35/149

二か月後の成果

(^^)/

修行開始から二か月。

森に木の裂ける音が響き渡った。


カイ「ふんっ!」


風を纏った剣閃が空を走り、十メートル先の木がズシンと音を立てて倒れる。

カイの額に汗は滲んでいたが、顔は自信に満ちていた。


少し離れた場所では、リーディとアルガスが組手を続けている。


リーディ「でね、昨日釣った魚をね、セレナが今日煮つけにしてくれるんだよっ!」

アルガス「ほぉ、それは楽しみだな。今夜は一杯やるかな」


楽しげに談笑しながらも、二人の拳と剣は一瞬たりとも止まらない。

リーディは汗だくになりながらも、土の魔力で地面をせり上げ、アルガスの足を止めようと奮闘していた。


小屋の前では、エリシアが洗濯物を取り込みながら微笑んでいた。


エリシア「洗濯物も終わり! 食器も洗ったし、掃除も済んだ……お茶にしようかしら」


彼女の光魔法が日常に溶け込み、家事を軽やかに片付けていく。


その横で、DCが勝ち誇った顔で両手を広げた。


DC「ふははは! 見なさい、この七色に輝く魔力の糸を!」


彼女が操る糸は虹色に光り、夜空のオーロラのように揺らめいていた。


セレナ「まぁ! とってもきれいねぇ」


まるで孫を褒める祖母のように、にこにこと頷くセレナ。

DCは鼻を高くし、得意げに胸を張った。


その夜。

夕餉を囲んだあと、セレナは湯呑みを置いて口を開いた。


セレナ「みんな――予定通り、第一段階はクリアね」

アルガス「あぁ。ようやく基礎は仕上がったと言えるだろう」


驚きと期待が混じる目で、カイが尋ねる。


カイ「第一段階……ってことは、次があるんですか?」

セレナ「えぇ。明日から“第二段階”へ移るわ」


カイ「第二段階っていったい……?」


セレナはにっこり笑って告げる。


セレナ「――戦闘訓練よっ!」


リーディ「えぇっ!? ボクはずっと戦闘訓練してたよ!?」


アルガス「心配するな。カイとリーディはセレナとやってもらう」

カイ・リーディ「えっ!?」


セレナは両手を広げ、軽く肩をすくめた。


セレナ「私が近距離戦、アルガスが遠距離戦。それくらいハンデがなきゃ面白くないでしょ?」


リーディ「セ、セレナばぁちゃん……あぶなくない?」


セレナは楽しげに笑った。


セレナ「大丈夫よ、リーディ。こう見えて私は頑丈なの。ね?」


カイとリーディは顔を見合わせ、ごくりと唾を飲み込む。

アルガスの剣聖の眼差しが鋭く光り、セレナの大賢者の微笑みが柔らかく夜を照らしていた。


明日から始まるのは――本格的な戦闘訓練。

地獄の二文字が、静かに彼らを待っていた。

(^^)/

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