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悪魔の左腕  作者: 770
32/149

大賢者の修行

(^^)/

山小屋の前。

洗濯物が風に揺れる中、セレナが手を叩いた。


セレナ「さてと! 私たちも修行を始めようかしら!」

声はうきうきと弾んでいる。


DC「……アタシは特にやることないんじゃない?」

ふてぶてしく腕を組むDCに、セレナはくすりと笑った。


セレナ「DC、あなたは魔力の使い方に無駄が多いわ」

DC「なっ!? アタシの魔法は威力重視なのよ!」


セレナ「じゃあ――お得意の火属性魔法、一番強いのを撃ってみて」


挑発するように微笑むセレナ。

DCは鼻を鳴らし、杖を掲げる。


DC「見てなさい! ――《クリムゾン・ヘルフレア》!!」


轟音とともに灼熱の炎が巻き起こり、空へと燃え広がる。

だがその直後、セレナが軽く指を動かした。


セレナ「《ウォーターボール》」


放たれた小さな水球が炎に触れた瞬間――轟々と燃え盛っていた炎は、嘘のように水蒸気へと消え去った。


DC「なっ……!?」


セレナ「ね? これが“相性”と“無駄のない魔力の使い方”。」

セレナはにっこり笑い、今度は細い糸の束を差し出した。


セレナ「ほら、この糸に魔力を流して。漏れないようにね。強い魔力ほど色が濃くなるわよ」

DC「……ふんっ! すぐやってやるわ!」


挑発されたDCは目をぎらぎらさせ、両手で糸を掴む。


その横で、セレナはエリシアに向き直った。


セレナ「エリシア、あなたは魔法の使い方を間違ってるわ」

エリシア「えっ……? わ、私……?」

セレナ「回復魔法は上手よ。でも、防御魔法がなってないの」

エリシア「防御魔法……ですか?」


セレナは軽く頷く。


セレナ「防御ってことは“弾く”ってことでしょ? なら、それを武器にだってできるはずよ」

エリシア「武器に……?」


セレナはにやりと笑い、大量の洗濯物を指さした。


セレナ「とりあえずこの洗濯物を――水と魔法できれいにしちゃってくれる?」

エリシア「は、はい?」


セレナ「光属性の魔法の一番便利なところはね、掃除や洗濯にだって運用できるところなのよ!」


エリシア「……はぁ……わかりました……」


両手に光を灯し、洗濯物へと向けるエリシア。

DCは糸に魔力を通そうと悪戦苦闘し、セレナは楽しそうに二人を見守っていた。


修行はまだ始まったばかりだった。

(^^)/

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