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悪魔の左腕  作者: 770
30/149

属性の資質

(^^)/

山小屋の裏手、森を切り開いた庭に一行が集められていた。

セレナは手のひらほどの透明な水晶を四人の前に置く。


セレナ「さて……あなたたちの得意な属性を見極めましょう。得意属性を知ることは修行の第一歩なの」


DC「アタシは火かな! 一通りはなんでもできるけど!」(えっへんと胸を張る)

エリシア「私は……回復魔法は使えるけど、属性はよく分からないの」

リーディ「ボクは洞窟で魔法を使ってたから土だと思ってたけど……正確には分からないや」

カイ「俺は風だな! 一番しっくりくる!」


その瞬間、アルガスの目がわずかに鋭く光った。


アルガス「……風か」


セレナが微笑みながら促す。


セレナ「では順番に、この水晶に魔力を流してみて」


最初にDCが水晶へ手をかざす。

水晶は赤く輝いたかと思うと、青、茶、黄、緑――次々と色を変え、最後には光と闇の淡い揺らめきまで見せた。


セレナ「……すごいわ。火属性がメインだけど、全属性に適性があるなんて。しかも光と闇まで……若いころの私みたいね」(ニコニコ)

DC「ふふん、そうでしょ?」


次にエリシアが水晶に触れると、まばゆい光が広がった。


セレナ「……これは光属性。やっぱり“天使の心臓”の恩恵ね。ただ……何かで制御されているみたい。まだ不安定だわ」

エリシア「そ、そうなんですか……」


リーディが水晶に触れると、茶色の土の光が強く輝き、そこに赤と黒の光がちらちらと浮かぶ。


セレナ「土属性の特性が強いわね。……でも火と闇魔法の才能も見える。将来的には複合して扱えるかもしれないわ」

リーディ「ボ、ボクでも……できるかな……」


最後にカイが水晶に手を置く。

水晶は緑一色に染まり、他の色は一切現れなかった。


セレナ「……風属性のみ。ほかの適性は一切なし。私の記憶の中で、こんなケースは初めて……いえ、二人目ね」

カイ「えっ!? ちょ、待てよ! 風って相性とかないんだろ? しかも俺、他の属性が全然ダメって……俺、ハズレなんじゃないか!?」


セレナはにこやかに首を振った。


セレナ「そうでもないわ。風属性は相性がない、つまりどの属性にも依存しないの。私の知る中で最強の戦士も風属性だったわ」


カイ「……最強が、風……?」

その言葉にカイは目を見開き、ほんの少しだけ肩の力が抜けた。


セレナはそのまま講義を始める。


セレナ「基本は五属性。火は土に強く、土は雷に、雷は水に、水は火に……相性があるの」

カイ「じゃあ風は?」

セレナ「だから風には相性がないの。強いて言えば、全部と同等以下。だからこそ、扱う者の技量で全てが決まるの」


二時間に及ぶ講義のあと、セレナは両手を叩いた。


セレナ「――ということで、明日から本格的に修行を始めましょう!」


リーディ「難しくて頭が痛いよ……」

エリシア「でも、すごく勉強になったね」

DC「……Zzz……」


山小屋の空気に、静かな笑い声が広がった。


こうして伝説の師匠の下での修行の日々が始まった――。

(^^)/

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