表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
悪魔の左腕  作者: 770
27/149

黒翼との再会

(^^)/

中央都市を後にし、カイたちは北の果てを目指して街道を進んでいた。

荒野を渡る風は冷たく、木々の影からは魔獣の唸りが響く。


その途中、奇妙な光景を目にする。

一体の悪魔と、一匹の魔獣が血みどろになって戦っていたのだ。


カイ「悪魔と……魔獣が?」

エリシア「どっちも、容赦ない……」


刃と爪がぶつかり合い、やがて両者は倒れ伏す。

悪魔は痙攣ののち動かなくなり、魔獣は最後の力を振り絞ってこちらへ襲いかかってきた。


カイ「来るぞ!」


剣が閃き、魔獣は斬り伏せられる。

残されたのは、悪魔の死骸から転がり落ちた一つの眼球――紫に妖しく光る「悪魔の目玉」だった。


DC「わーお! こんなの初めて見る! アタシが使うー!」

リーディ「ま、また始まった……」

カイ「おい勝手に決めるな!」

エリシア「そんな危ないもの……」


またもや勃発する“誰が使うか論争”。

DCは駄々をこねる子供のように足を踏み鳴らす。


その時。

空気が震え、圧倒的な魔力が近づいてきた。

肌が粟立つほどの威圧感。


羽「来るぞ……!」

DC「――っ!?」


いち早く反応したのは羽とDCだった。

荒野の向こうから現れたのは、漆黒の翼を広げた白髪の少年。


片目は蒼く輝き、左腕に黒と黄色のオーラを纏う――ジン・クロイツ。


ジン「……目をよこせ」


冷ややかな声が響いた。


カイ「断る! これは俺たちの――」


言葉を遮るように、ジンの姿が掻き消えた。

次の瞬間、目に見えぬ速さでカイへと切りかかる。


カイ「――っ!」


防げない。そう悟った刹那――。


羽「《護りの盾》!」

DC「《フレイム・バリア》!」


二重の防御魔法が展開され、鋭い斬撃を受け止める。

カイは無傷だったが、全身に冷や汗が流れていた。


DC「わかった、目玉はあげる! その代わり――情報をくれない?」


ジンはしばし沈黙したのち、青い眼を光らせた。


ジン「……いいだろう。名はジン。目的は――部位を集めること。おそらくお前たちと同じだ。それ以上は語る必要はない」


目玉を拾い上げ、黒翼を広げると、彼は空へ飛び去っていった。



ジンが空へ飛び去り、荒野には再び風が吹き抜ける。

一行はその場に立ち尽くし、鼓動の余韻を感じていた。


DC「……ふぅ」

彼女は大きく息を吐き、肩を震わせる。


DC「ふふふ……やばいわね、あれ。下手したら全滅させられてたわよ。でも……面白い」


その目は恐怖と同時に、獲物を見つけた学者のような好奇心に輝いていた。

不敵に笑うDCの横顔に、カイたちは無言で冷や汗を流すしかなかった。


カイは剣を握りしめ、リーディは拳を見つめ、エリシアは唇をかみしめる。

そして四人は、再び歩を進めた。目指すは――北の果ての村。

(^^)/

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ