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悪魔の左腕  作者: 770
26/149

人間界最強

(^^)/

森の奥深く。

大樹を背に巨大な魔獣が倒れ、その胸にはカイの剣が深々と突き立っていた。

紫の爪を光らせたリーディが肩で息をし、DCは魔石の輝きを検分している。


リーディ「ふぅ……これで依頼達成だね」

カイ「意外とあっさりだったな」

DC「まぁB級相当なら、今の私たちにとっては練習程度ね」


一行が魔石を袋に詰めようとした、その時――。


ガルド「やっと見つけたぜェ」


低い声が森に響き渡る。

振り返れば、昨日の因縁ストームブリンガーズの五人が立っていた。

ガルドの大斧が不気味に光り、仲間たちの視線も殺気に満ちている。


ガルド「昨日の借り、ここで返させてもらう!」

カイ「……やっぱり来たか」


五人は一斉に襲いかかる。

しかし――昨日までのカイ一行とは違った。


剣と剣が火花を散らす。

戦士ライナーの剣を受けたカイは、一瞬で切り返し、その剣を真っ二つに叩き折った。


ライナー「な、なにっ!?」

カイ「やべ……!」


思わず焦るカイ。相手の装備を壊してしまったことに。

だがライナーは恐怖に顔を引き攣らせ、そのまま戦意を喪失した。


一方、炎の呪文を紡ごうとしたカラムに、リーディが一気に距離を詰める。

小柄な体が一瞬で間合いに入り、拳打がカラムの顎を打ち抜いた。


カラム「ぐはっ……!」

そのまま気絶し、地に崩れ落ちる。


リーディ「小さくても……戦い方はあるんだよ!」


巨体のガルドが大斧を振り回し、DCを追い詰める。

その背後ではヴェイルが大魔法を詠唱していた。


ヴェイル「大地を穿て――《メテオ・ランス》!」


巨大な光槍がDCを狙う。

だがDCの口元が冷たく歪んだ。


DC「勝手に魔法唱えててくれて助かったよ」


指先がひらりと動き、発射された光槍の軌道がねじ曲がる。

次の瞬間――。


ガルド「な……!? ぐあああああっ!!」


光槍はガルドの背を貫き、その巨体を吹き飛ばした。

信じられない光景に、ヴェイルは青ざめて後ずさる。


倒れた仲間たちを前に、僧侶マリエルは震える手で杖を構えた。


マリエル「光よ、癒しの雨となれ――《ホーリーレイン》!」


聖なる光が仲間の体を包み、傷を癒していく。

だが恐怖に揺れる彼女の目に、エリシアが歩み寄った。


エリシア「守りの壁よ、彼らを包め――《サンクチュアリ・シールド》!」


光の盾がマリエルを守り、回復を補助する。


エリシア「……ごめんね。気をつけて帰ってね」


涙をこぼしながら必死にうなずくマリエルを残し、カイ一行は背を向けて森を後にする。


倒れ伏す《ストームブリンガーズ》の姿を背後に――。

その歩みは、もはや人間界では誰も追いつけぬ強者の証。

そして、魔界ですら戦える可能性を秘めていた。

(^^)/

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