中央都市への道
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武闘都市を出発する朝。
街門をくぐろうとしたカイたちに、不意に声がかかった。
ユリウス「待ってくれ」
振り返ると、気品ある青年と従者たち。かつて鉄仮面Cとして戦った第二王子ユリウスだった。
ユリウス「あの時は兄を救ってくれてありがとう。これは礼だ」
彼はエリシアに一着のローブを差し出した。
ユリウス「王家に伝わる国宝だ。強力な防御魔法が込められている。君にこそ相応しい」
エリシア「こ、国宝!? わ、わたしに……?」
エリシアは頬を赤らめ、両手で受け取った。
DC「なにそれいいなぁ! 私も欲しいんだけど!」
ユリウス「これは……私から彼女への個人的な贈り物だ」
DC「ちぇっ」
ようやくカイとリーディは気づく。
カイ「まさか……鉄仮面チームって……国王と王子たちだったのか!」
リーディ「ぜ、全然気づかなかった……!」
DC「やれやれ、ホントに気づいてなかったの? 鈍感にもほどがあるわね」
こうして一行は中央都市を目指し、街を出た。
街道を進むと、前方で馬車が魔物に襲われている。
カイ「助けに行くぞ!」
魔物を蹴散らし馬車を救うと、主は感謝し、中央都市まで乗せてくれることになった。
馬車の主「最近は“悪魔付きの若者4人組”が噂になっててね。恐れられてるんだよ」
リーディ「(ぼ、僕たちのことだ……!)」
カイ「(やばいな……)」
冷や汗を流す一行だったが、主の機転で検問もすんなり通過し、無事に中央都市に入ることができた。
まずは冒険者ギルドへ。
受付嬢「ギルドカードをお願いします」
差し出されたのはDCのカード一枚。
カイ「俺たち登録してなかったのか……?」
リーディ「てっきり誰かがしてると思ってた……」
エリシア「わ、わたしも……」
受付嬢「では、パーティとしては既存のB級冒険者“ヒマワリ”の登録を流用しますね。全員がDCさんの名義下で活動、という形になります」
DC「はぁ!? 私の名前で!?」
カイ「でも、これならB級相当の依頼を受けられるんだろ? 新人扱いよりは助かる!」
リーディ「ぼ、僕も……」
エリシア「お願いします!」
三人の頼みに押され、DCは机に額を押しつけた。
DC「……はぁぁぁぁ。不本意だけど、わかったわよ。……でもこれから全部本名で動くなんて、ホント気に入らない……!」
その時、ギルドの扉が開き、大きなざわめきが広がった。
大斧を担ぐ巨漢の男を先頭に、5人の冒険者が堂々と入ってくる。
受付嬢「お待ちしておりました、A級冒険者の皆さま!」
道を開ける冒険者たち。
巨漢の男―― ガルド・ハンマークロウ が獰猛な笑みを浮かべながらカウンターへと歩み寄る。
その堂々たる態度に、DCの眉がぴくりと動いた。
DC「……順番抜かし? こっちは不本意ながら名前まで晒されてるってのに……気に入らない!」
振り返ったガルドが低く笑う。
ガルド「ほう……口が減らねぇな。いいだろう――礼儀ってのを教えてやろうか?」
ギルド全体がざわめきに包まれる。
こうして、DCとA級冒険者との決闘が幕を開けようとしていた――。
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