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悪魔の左腕  作者: 770
20/149

邂逅 ― 黒き羽

(^^)/

武闘大会から数日後。

街の冒険者ギルドで、カイは依頼書を手にして仲間の元へ戻った。


カイ「お、いい依頼が出てたぞ! 辺境の森で魔獣の調査だ。みんなで行こう!」


だが返ってきたのは――無情な返事だった。


リーディ「ごめんカイ! 今日の夕食当番だから魚釣りに行くんだ!」

エリシア「私も……洗濯物たまってるし、掃除もしないと……」

DC「……Zzz……」


カイは肩を落とす。


カイ「なんだよ……せっかくの冒険なのに、結局俺ひとりか」


そうぼやきながらも、彼は依頼を受けることにした。


森の奥へ足を踏み入れたその時――。

不意に地面が赤く光り、魔法陣が展開する。


カイ「しまっ……!」


轟音とともに大地が裂け、数十もの魔物が一斉に溢れ出した。

群れをなす異形に囲まれ、剣を振るうカイ。

だが――数が多すぎる。


カイ「くっ……これじゃ……!」


追い詰められ、背中が壁に押し付けられた瞬間――。


羽「――上だッ!」


脳裏に響く声。反射的に顔を上げたその刹那、

空から雷鳴が轟き、莫大な稲妻が魔物たちを一掃した。


耳をつんざく轟音。焼け焦げた匂い。

舞い上がる煙の向こうに、ひとりの少年が姿を現す。


白髪。真白な肌。

左腕には黒と黄色のオーラを纏った異形の部位。

背には大きな黒い羽。片目は蒼く光り、異様な輝きを放っていた。


その存在は人とも悪魔ともつかぬ、圧倒的な異質さを漂わせていた。


???「……なんだ。羽か」

冷ややかに吐き捨てる。


???「ハズレだな」


そう言い残し、少年は一気に空へ飛び去った。


残された静寂の中、羽が愉快そうに笑う。


羽「なかなかいいもん見れたな。フヒヒ……やりあってたら、100%死んでたぜ」


カイは息を荒げながら、その場に膝をつく。

脳裏に焼き付いたのは――あの白髪の少年。

(^^)/

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