邂逅 ― 黒き羽
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武闘大会から数日後。
街の冒険者ギルドで、カイは依頼書を手にして仲間の元へ戻った。
カイ「お、いい依頼が出てたぞ! 辺境の森で魔獣の調査だ。みんなで行こう!」
だが返ってきたのは――無情な返事だった。
リーディ「ごめんカイ! 今日の夕食当番だから魚釣りに行くんだ!」
エリシア「私も……洗濯物たまってるし、掃除もしないと……」
DC「……Zzz……」
カイは肩を落とす。
カイ「なんだよ……せっかくの冒険なのに、結局俺ひとりか」
そうぼやきながらも、彼は依頼を受けることにした。
森の奥へ足を踏み入れたその時――。
不意に地面が赤く光り、魔法陣が展開する。
カイ「しまっ……!」
轟音とともに大地が裂け、数十もの魔物が一斉に溢れ出した。
群れをなす異形に囲まれ、剣を振るうカイ。
だが――数が多すぎる。
カイ「くっ……これじゃ……!」
追い詰められ、背中が壁に押し付けられた瞬間――。
羽「――上だッ!」
脳裏に響く声。反射的に顔を上げたその刹那、
空から雷鳴が轟き、莫大な稲妻が魔物たちを一掃した。
耳をつんざく轟音。焼け焦げた匂い。
舞い上がる煙の向こうに、ひとりの少年が姿を現す。
白髪。真白な肌。
左腕には黒と黄色のオーラを纏った異形の部位。
背には大きな黒い羽。片目は蒼く光り、異様な輝きを放っていた。
その存在は人とも悪魔ともつかぬ、圧倒的な異質さを漂わせていた。
???「……なんだ。羽か」
冷ややかに吐き捨てる。
???「ハズレだな」
そう言い残し、少年は一気に空へ飛び去った。
残された静寂の中、羽が愉快そうに笑う。
羽「なかなかいいもん見れたな。フヒヒ……やりあってたら、100%死んでたぜ」
カイは息を荒げながら、その場に膝をつく。
脳裏に焼き付いたのは――あの白髪の少年。
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