武闘大会の翌日
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大会の熱気がまだ街に残る翌日。
カイとリーディは人混みの中を並んで歩いていた。
「おぉ、優勝者だ!」
「握手してくれ!」
「勝負しろよ、俺と!」
「……悪魔の部位を持つ子だろう? 近寄るな!」
声をかけてくる人は千差万別。祝福する者、挑んでくる者、恐れて避ける者。
そのどれもが、昨日の戦いが人々に強烈な印象を与えた証だった。
昼時。二人は路地裏の小さな食堂に腰を落ち着け、湯気の立つ料理を前にした。
カイ「なぁリーディ……悪魔の部位の声って、聞こえるか?」
リーディ「声? 聞こえないけど? カイは聞こえるの?」
カイ「あぁ、普段はずっと寝てるみたいなんだけど……時々、話すんだ」
リーディ「……話す?」
カイ「魔力の使い方も、こいつから聞いた」
リーディ「へぇ……じゃあ、ボクもそのうち聞こえるようになるのかな?」
カイは曖昧に笑って返した。
夕暮れ時、二人が宿に戻ると、ちょうど階段を下りてくるDCの姿があった。
ぼさぼさの髪に眠そうな目をこすりながら、欠伸をしている。
DC「ふぁぁ……おはよー。早いのね」
カイ「いや、もう夕方だよ……」
リーディが苦笑する。
魔法の研究に没頭し、いつも寝不足なDC。彼女の生活リズムは完全に夜型だった。
ロビーから顔を出したエリシアが、にこやかに手を振った。
エリシア「おかえりー。晩御飯、作ったわよ!」
食堂に漂う香りに、カイとリーディの腹が同時に鳴った。
そんな日常の一幕が、夕焼けに染まる窓の外に静かに溶けていった。
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