決勝 ― 氷刃と鉄仮面
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ついに大会は決勝戦を迎えた。
観客たちの視線が、舞台に立つ二つのチームに注がれる。
一方は、準決勝で東の勇者を圧倒した沈黙の戦士たち――鉄仮面チーム。
もう一方は、異彩を放つ若き戦士たち――カイ、リーディ、そしてDCの三人。
歓声が轟くなか、銅鑼が鳴り響いた。
鉄仮面Bと鉄仮面Cが、一目散にカイとリーディへ突撃する。
その迫力はまるで獣の奔流。
鉄仮面A「……このなかで一番強いのはおぬしじゃろ」
その言葉は、舞台中央に立つDCへと向けられた。
DC「確かにそうかもね。でも――暑苦しいおじさんの相手はいやよ」
彼女の周囲に、数十本の氷の刃が浮かび上がる。光を反射して舞台を青白く染めるその姿に、観客が息を呑む。
戦闘は一気に激化した。
カイは剣を振るい、リーディは矢を放ち続ける。だが、鉄仮面BとCは無言で受け止め、じわじわと二人を押し込んでいく。
中央では、鉄仮面Aが素手で氷の刃を次々と打ち砕いていた。
鋼のような掌が氷を砕くたび、甲高い音が鳴り響く。
観客「ありえない……氷を、素手で……!」
その時だった。
砕かれた氷の刃のひとつが、弾かれて鉄仮面Bの方へ飛んでいく。
リーディ「危ないっ!」
リーディが咄嗟に身を投げ出し、鉄仮面Bを庇う。
しかし、その刃はわずかに逸れ、鉄仮面Bの脇腹に深く突き刺さった。
鉄仮面A「!? なんということじゃ!」
仮面の奥の声が激しく揺れる。
すぐさま舞台に駆け寄り、叫んだ。
鉄仮面A「もうよい! わしらは棄権する! すぐに医者を呼んでくれ!」
観客席は騒然となった。
駆け寄ったエリシアが素早く処置を施す。
エリシア「大丈夫、止血はできたわ。すぐに運んで!」
担架が運び込まれ、鉄仮面Bは舞台から退場していく。
沈黙の時間を切り裂くように、アナウンスの声が響いた。
アナウンス「――鉄仮面チーム、棄権! よって、この大会の優勝は……カイチーム!」
観客席から歓声が爆発した。
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