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悪魔の左腕  作者: 770
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決勝 ― 氷刃と鉄仮面

(^^)/

ついに大会は決勝戦を迎えた。

観客たちの視線が、舞台に立つ二つのチームに注がれる。


一方は、準決勝で東の勇者を圧倒した沈黙の戦士たち――鉄仮面チーム。

もう一方は、異彩を放つ若き戦士たち――カイ、リーディ、そしてDCの三人。


歓声が轟くなか、銅鑼が鳴り響いた。


鉄仮面Bと鉄仮面Cが、一目散にカイとリーディへ突撃する。

その迫力はまるで獣の奔流。


鉄仮面A「……このなかで一番強いのはおぬしじゃろ」

その言葉は、舞台中央に立つDCへと向けられた。


DC「確かにそうかもね。でも――暑苦しいおじさんの相手はいやよ」

彼女の周囲に、数十本の氷の刃が浮かび上がる。光を反射して舞台を青白く染めるその姿に、観客が息を呑む。


戦闘は一気に激化した。

カイは剣を振るい、リーディは矢を放ち続ける。だが、鉄仮面BとCは無言で受け止め、じわじわと二人を押し込んでいく。


中央では、鉄仮面Aが素手で氷の刃を次々と打ち砕いていた。

鋼のような掌が氷を砕くたび、甲高い音が鳴り響く。


観客「ありえない……氷を、素手で……!」


その時だった。

砕かれた氷の刃のひとつが、弾かれて鉄仮面Bの方へ飛んでいく。


リーディ「危ないっ!」

リーディが咄嗟に身を投げ出し、鉄仮面Bを庇う。

しかし、その刃はわずかに逸れ、鉄仮面Bの脇腹に深く突き刺さった。


鉄仮面A「!? なんということじゃ!」

仮面の奥の声が激しく揺れる。

すぐさま舞台に駆け寄り、叫んだ。


鉄仮面A「もうよい! わしらは棄権する! すぐに医者を呼んでくれ!」


観客席は騒然となった。


駆け寄ったエリシアが素早く処置を施す。

エリシア「大丈夫、止血はできたわ。すぐに運んで!」

担架が運び込まれ、鉄仮面Bは舞台から退場していく。


沈黙の時間を切り裂くように、アナウンスの声が響いた。


アナウンス「――鉄仮面チーム、棄権! よって、この大会の優勝は……カイチーム!」


観客席から歓声が爆発した。

(^^)/

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