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悪魔の左腕  作者: 770
15/149

氷の救出――裏路地の三秒

(^^)/

試合の二十分前――街外れの倉庫街。

夕暮れの赤光が石畳を焼く中、エリシアは荒い息をつきながら壁際に追い詰められていた。


エリシア「はぁ……はぁ……」


ダリオ「追い詰めたぜぇ、お嬢ちゃん」

エンリコ「痛い目見たくなかったら、その部位を寄越しな」

フェルド「へっ、いつから平和主義になったんだよ! 殺して奪えばいいじゃねぇか!」


エリシア「っ……!」


氷花が咲く音。三人の体は一瞬にして凍り付いた。


DC「ふっ……大丈夫だった? 間に合ってよかったわ」


エリシア「ありがとう、DC……」


バキィィン!

巨大化したダリオが氷を粉砕し、怪力で解き放たれる。


ダリオ「こんな氷ぃ! 腕力だけで砕いてやる!」


DC「おやまぁ、力だけで魔法を割るとはね……」


ダリオ「感心してても無駄だぜぇ! ほらっ!」


黒いオーラが迸り、DCの腕に絡みついた。


ダリオ「この術は“魔力の体外放出”を無効化するもんだ! 魔術師じゃ逃げられねぇ!」


DC「確かに……まったく魔力が出せない……」


エリシア「そんな悠長なこと言ってる場合じゃ……!」


ダリオ「厄介なお前から消してやるッ!」

怪力で突進するダリオ。


DC「……出せないなら、“体内”で練るだけよ!」


次の瞬間――DCの拳がダリオの鳩尾に吸い込まれる。

空気が破裂する轟音。巨体が石畳ごと沈み込んだ。


ダリオ「な……んだ……この……力……」


DC「アンタがやってた筋力増強よ。ま、アタシの場合は見た目もスマートなまま――五倍がけだけどね☆」


エリシア「……あなたって、本当に何でもできるのね」


DC「行きましょ。カイ達がバラバラにされてるはず!」


エリシア「怖いこと言わないで!」


二人は砂煙を蹴り、闘技場へ駆け戻った。

銅鑼の音が、間近に迫る決戦を告げていた――。

(^^)/

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