氷の救出――裏路地の三秒
(^^)/
試合の二十分前――街外れの倉庫街。
夕暮れの赤光が石畳を焼く中、エリシアは荒い息をつきながら壁際に追い詰められていた。
エリシア「はぁ……はぁ……」
ダリオ「追い詰めたぜぇ、お嬢ちゃん」
エンリコ「痛い目見たくなかったら、その部位を寄越しな」
フェルド「へっ、いつから平和主義になったんだよ! 殺して奪えばいいじゃねぇか!」
エリシア「っ……!」
氷花が咲く音。三人の体は一瞬にして凍り付いた。
DC「ふっ……大丈夫だった? 間に合ってよかったわ」
エリシア「ありがとう、DC……」
バキィィン!
巨大化したダリオが氷を粉砕し、怪力で解き放たれる。
ダリオ「こんな氷ぃ! 腕力だけで砕いてやる!」
DC「おやまぁ、力だけで魔法を割るとはね……」
ダリオ「感心してても無駄だぜぇ! ほらっ!」
黒いオーラが迸り、DCの腕に絡みついた。
ダリオ「この術は“魔力の体外放出”を無効化するもんだ! 魔術師じゃ逃げられねぇ!」
DC「確かに……まったく魔力が出せない……」
エリシア「そんな悠長なこと言ってる場合じゃ……!」
ダリオ「厄介なお前から消してやるッ!」
怪力で突進するダリオ。
DC「……出せないなら、“体内”で練るだけよ!」
次の瞬間――DCの拳がダリオの鳩尾に吸い込まれる。
空気が破裂する轟音。巨体が石畳ごと沈み込んだ。
ダリオ「な……んだ……この……力……」
DC「アンタがやってた筋力増強よ。ま、アタシの場合は見た目もスマートなまま――五倍がけだけどね☆」
エリシア「……あなたって、本当に何でもできるのね」
DC「行きましょ。カイ達がバラバラにされてるはず!」
エリシア「怖いこと言わないで!」
二人は砂煙を蹴り、闘技場へ駆け戻った。
銅鑼の音が、間近に迫る決戦を告げていた――。
(^^)/




