祝杯の夜、静かな兆し
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――湖畔。
戦いの終焉を迎えた静寂の中、風が柔らかく草を揺らしていた。
ヴォルト「改めて……ありがとう。お前たちがいなければ、私はここに立ってはいなかった」
カイ「気にすんなよ。俺たちも自分の目的のために戦っただけだ」
ヴォルト「……それでも、感謝している。私は――もう、迷わない」
ヴォルトは微笑み、そっと空を見上げる。
その瞳は、どこか哀しげで、それでいて晴れやかだった。
シュリーデ「さて、ここでお別れかしら?」
ヴォルト「そうだな。私は、この地を守る者として戻らねばならん。……また会う日が来るといい」
淡い雷光が走り、彼女の体が光に包まれていく。
ヴォルト「……ありがとう」
静かな残響とともに、雷と光は消えた。
カイ「……相変わらず、最後までかっけぇ奴だな」
イグニス「礼儀正しいのはいいが、堅ぇよなぁ。もっと肩の力抜けっての」
DC「アンタに言われたくないわ」
リーディ「ねぇねぇ、もう戦わなくていいんだよね?」
カイ「あぁ。これでやっと、終わりだ」
――そう言ったカイの横で、エリシアが少しふらつく。
エリシア「……ん、ちょっと、目が……くらんだだけ」
カイ「おい、大丈夫か?」
エリシア「うん、大丈夫。ほんの少し疲れただけ」
DC「まぁ、あんだけ魔力使えばね。今日はもう無理しないで」
カイ「休め。あとは俺たちで片付ける」
エリシア「……ありがと、カイ」
彼女の微笑みはいつもと変わらぬ穏やかさだったが、ほんのわずかに、その頬の色が薄かった。
――夜。
焚き火が灯り、宴の音が湖畔に響く。
イグニス「かんぱーい!!」
リーディ「お肉焼けたよー!」
DC「お酒もう一本持ってきなさい!」
シュリーデ「んふふ♡ 平和な夜はいいものねぇ」
カイ「これだよこれ!戦いよりもこういうのがいいよな!」
ジン「……まぁ、悪くはない」
笑い声が弾ける。
誰もが心から笑い、語り、過ぎ去った日々の重さを少しずつ手放していくようだった。
カイ「なぁ、エリシア。ほら、食えよ。うまいぞ」
エリシア「うん……ありがとう」
けれど、カイの差し出した皿を受け取るエリシアの指は、かすかに震えていた。
風が吹く。
焚き火の炎が揺らぎ、その揺らめきがエリシアの横顔を淡く照らす。
その微笑みは確かにあった――けれど、その奥に、誰も知らぬ痛みが潜んでいた。
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