封印の覚悟
(^^)/
カイ「よし!やったか!?」
水飛沫が高く舞い、切断された魔王の体が揺らめく。
ヴォルト「駄目だ!その飛沫に触れるな! 死ぬぞ!」
カイ「なるほどな!……DC! 助けてくれ!」
DC「何偉そうに頼ってるのよ!――《氷界結晶・グラシアル・バスティオン》!!」
空気が瞬時に凍りつき、巨大な氷の壁が展開される。
水飛沫がぶつかるたびに白い蒸気をあげて弾けた。
ネレウス「ぬぅぅぅぅぅっ!」
倒れかけた巨体が再び立ち上がる。裂けた首筋が水のように再生していく。
ネレウス「……魂喰らいか……厄介だな。だが――《メテオ・アビス・カース》!」
空が裂け、漆黒の隕石が無数に降り注ぐ。
イグニス「!?やべぇ!」
シュリーデ「――《岩葬の障壁・ストーンカテドラル》!!」
DC「《地層隆起・ガイアピラー》!!」
地面から無数の岩の柱が突き上がり、空から落ちてくる隕石群を貫き止めた。
衝撃波で土砂が舞い、空気が震える。
リーディ「今度は僕が! 魔狼顕現――《フレア・クロー・ルプス》!!」
燃え上がる爪が紅蓮の軌跡を描き、ネレウスの胴を切り裂く。
イグニス「よし、俺も続くぜ! 《業炎槍・アグニバースト》!!」
灼熱の槍が一直線に伸び、二人の攻撃が交差して魔王の首へ突き刺さる!
ネレウス「ぐぅぅぅぅっ!……だが、どけぇ! 雑魚ども!」
漆黒の毒霧が噴き出し、二人を包み込もうとする。
リーディ「うわっ!? 毒だ!」
イグニス「チッ!見えねぇ!」
エリシア「――《ルーメン・パージ・サンクチュアリ》!!」
まばゆい光が弾け、毒の壁が一瞬で浄化される。
イグニス「ありがとよ、エリシア!! おらぁぁぁ!!」
振り抜かれた炎の槍が閃光を放ち、ネレウスの首を貫く!
ドシュッ!
ネレウスの首が空高く舞い、黒い血が飛び散る。
DC「手間がかかるんだから!」
飛び散った飛沫が二人に降りかかる直前――
DC「《ディメンション・リコール》!」
二人の体が空間に吸い込まれ、安全圏に引き戻された。
シュリーデ「やっぱり魔王様ねぇ……全然魔力が減らないわ」
ヴォルト「いや……減っている。確実に、少しずつな」
カイ「……なんか策があるのか?」
ヴォルトは静かに微笑み、青い槍を構えた。
ヴォルト「この身に残る最後の術……私自身の命と引き換えに、魔王を封印する」
エリシア「えっ……!? そんな……!」
ヴォルト「だが、それだけでは終わらん。封印ののち、私は再び”魔王の器”となる……」
カイ「なっ……!? お前、まさか……!」
ヴォルト「カイ。封印が完了したら――私の首を落とせ」
ヴォルトの目が、わずかに微笑む。
ヴォルト「この世界を守るためなら、それでいい」
風が止み、誰もが息を飲んだ。
ネレウスの断ち切られた首が、再び瘴気と共に再生を始める――。
そして、真の最終決戦が幕を開ける。
(^^)/




