伝説と原初
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ヴォルト「やはり……強いな……(なんとか弱体化させないと……)」
その身を削りながら槍を構えるヴォルト。
対するネレウスの瞳は底知れぬ闇を宿していた。
ネレウス「アテネ、貴様では私には勝てん」
ヴォルト「その名は捨てた……私はもう、ただの”ヴォルト”だ!」
ネレウス「滑稽だな。かつて伝説と謳われた僧侶が、今や一介の悪魔。己を偽り、名をも投げ捨てるとは……哀れよ」
ヴォルト「黙れぇっ!」
稲妻を帯びた槍が閃き、闇の影刃と激しく交錯する。
大地が裂け、湖畔を揺るがすほどの衝撃が走った。
――その余波を遠方で感じ取る仲間たち。
カイ「すごい魔力のぶつかりを感じるぞ! 急げ!」
DC「仕方ないわね、アタシが送ってあげるわ! 全員、あっちに着いたらうまいこと連携するのよ!」
カイ「おまっ! また急に!」
空間が揺らぎ、七人の影が転送魔法に包まれ戦場に降り立つ。
ヴォルト「!?……お前たちは……」
ネレウス「ふむ、七大貴族を倒してきたか……。だが、それがどうした」
カイ「イグニス! ヴォルトを頼む!」
イグニス「おう、任せろ!」
ヴォルトの前に降り立つイグニスとシュリーデ。
ヴォルト「くっ……貴様ら! 私は助けなどいらん!」
シュリーデ「まぁまぁ、そう言わずに♡ ボロボロじゃない。ほら、エリシア!」
エリシア「うん!セラフィック・ヒール!」
淡い光がヴォルトを包み、裂けた傷が癒えていく。
ヴォルト「……ゴホッ……。これは……」
イグニス「ありがとなエリシア! よし、もうひと暴れできるな!」
エリシア「私は戦えないけど……サポートなら任せて!」
シュリーデ(ふふ、いい子ね……)
カイは剣を構え直し、眼前の異形を睨み据える。
カイ「もう……バシリスクの面影なんてまったくねぇな! いくぞ!」
ネレウス「その器など、とっくに用済み……!アクア・カタストロフィ!!」
天から無数の水弾が降り注ぐ。
カイ「なっ!?」
即座に援護が飛ぶ。
DC「蒸発しなさい!業火奔流!」
ジン「吹き飛べ!ブレイズ・インパクト!」
二人の炎が爆ぜ、襲い掛かる水弾を瞬時に蒸発させた。
リーディ「よし……! ーー狐面魔人化! 神速の牙!!)」
蒼白の光がカイを包み、その身体が風のごとく加速する。
カイ「行くぞッ!テンペスト・レンド!!」
刃が空間を裂き、真空の嵐がネレウスを斬り裂いた。
鮮血が飛沫をあげ、原初の魔神が呻き声を上げる。
ネレウス「おぉぉぉぉぉ!!!」
水飛沫が弾け、湖畔が揺らぎ、戦場の空気がさらに張り詰めていく――。
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