炎狼の共闘
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ベロガン「そろそろおしまいだ、いただきましょうか」
大口を開けて迫るベロガン。その口腔は底なしの闇のようで、牙は大岩すら砕くほど鋭い。
リーディ(もうだめだ、避けきれない!)
恐怖にすくみ、動けなくなるリーディ。
直後――炎を纏った槍が雷鳴のように落ち、二人の間を断ち切った。
「ゴウッ!」と大地が焼け焦げ、灼熱の熱風が広がる。
イグニス「大丈夫か?リーディ?」
槍を地面に突き立て、堂々と立つ南天の悪魔。
リーディ「イグニズウゥゥゥ、怖かったぁぁぁぁ!」
涙目で飛びつくリーディ。
イグニス「バッカ!泣いてんじゃねぇ!」
リーディの頭を乱暴に撫でてから、ベロガンを睨みつける。
イグニス「さっきのガキは小回り効きすぎてやりにくかったけど、今度はデカブツか!やりやすいってもんだ!」
ベロガンは血に濡れたような舌で口を舐めながら、しかし妙に礼儀正しく頭を下げた。
ベロガン「おや、二品目ですか。私は7大貴族、〝空腹〟のベロガン。どうぞよろしくお願いしますよ」
イグニス「その感じで紳士的なのかよ!まぁいい!」
背後に炎の翼を広げ、口角を吊り上げる。
イグニス「魔界四大悪魔・南天のイグニスだ!よろしくな!」
リーディ「イグニス……」
イグニスはリーディの肩を叩く。
「リーディ、魔人化しな!」
リーディ「魔人化……してもダメだったんだよぅ!」
イグニス「駄目じゃねぇ!絞り出してこそ漢だ!根性見せろ!」
その瞳には、師匠でもあり父親のようでもある厳しさが燃えていた。
リーディ「……わかった!」
震える声を振り切り、獣の本能を解き放つ。
リーディ「――魔狼顕現ッ!!」
銀色の毛並みが膨れ上がり、筋肉が膨張する。狼の咆哮が辺りを震わせた。
イグニス「そうだ、それでいい!」
二人の炎が混ざり合い、荒れ狂う獄炎の竜巻となってベロガンを包む。
イグニス「焼き加減はレア派なんだがなぁ……」
拳を握り、ニヤリと笑う。
イグニス「今回は焼きすぎぐらいじゃすまねぇぜ!」
ベロガンはその体に炎を受けながらも、飢えた笑みを崩さない。
ベロガン「ふふ……では、こちらもしっかり調理させてもらいますので……ご安心を」
三つの影が炎の中で交錯する。
決戦の火蓋は、いま切って落とされた。
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