不死なる影
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赤熱する結界の中、轟音が響く。
イグニス「《炎槍・爆砕連牙》!!!」
炎を纏った槍の突きが十重二十重に繰り出される。
ドルミナス「ふぁぁ……やる気満々だねぇ」
半身を傾けて受け流し、炎を浴びても無傷。
時には槍を腹で受けても、笑みを崩さない。
イグニス「(くそっ……どこに当てても効かねぇ!)」
額に汗が流れる。
だが、その瞳は燃えるような決意で曇らない。
イグニス「なら――もっと速く、もっと深く、もっと熱く!」
大槍を振りかぶる。
イグニス「《炎天槍・紅蓮烈衝破》!!!」
灼熱の一突きがドルミナスの胸を貫いた。
轟音と共に衝撃波が走り、岩壁が砕ける。
ドルミナスは背から槍を突き抜かれ、崩れ落ちた。
イグニス「……はぁ、はぁ……やっと……!」
息を荒げながらも、槍を下ろし、戦友へ語りかけるように呟く。
イグニス「いい決闘だったぜ……!」
結界が軋み、薄れていく。
勝利を告げる光が差し込み始めた――その瞬間。
「ズブリ」
黒い影の槍がイグニスの背を貫いた。
イグニス「ぐっ……!? な、に……」
血が滲み、膝をつく。
崩れたはずのドルミナスの体が、黒い靄に包まれて立ち上がる。
その傷口は既に塞がり、赤黒い瞳が怪しく輝いていた。
ドルミナス「ふふ……言っただろ?」
ゆっくりと歩み寄りながら、笑みを浮かべる。
ドルミナス「僕は7大貴族最恐――”不死”のドルミナスだって」
影が蠢き、イグニスを絡め取るように広がっていく。
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