本戦開幕――街の歓声、剣の唸り
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正午。大闘技場の幕が上がると、熱と音が押し寄せた。観客席には王侯貴族から砂漠の遊牧民まで、ありとあらゆる階層がひしめき合う。
アナウンス「第一回戦――元B級冒険者チーム対カイチーム!」
相手は各地の戦場でならした三人。統率が取れている。
ドゴォン!
カイ「リーディ、右から回り込んで!」
リーディ「まかせて!」
(ゴーレムの掌底/土の槍が地を走る)
エリシア「カイ、加護を」
(光の鎖が足に絡み、瞬発力が跳ね上がる)
DC「後衛は凍らせておく。《絶氷・円環》」
瞬く間に布陣を切り崩し、三分で勝負が決した。
観客「早ぇ!」「小僧の剣、見えたか?」「赤髪の魔女やべぇ!」
アルディス(腕を組んで)「基礎が整っているな。だが――まだ届かない」
アナウンス「二回戦――サムライの国チーム対カイチーム!」
銀に輝く三つの刃。サクライ・ゲンゾウ、オガワ・タツマル、ハヤシ・シュウゾウ。礼に始まり、礼に終わる所作が美しい。
ゲンゾウ「――参る」
カイ「速い!」
刃と刃が火花を散らし、カイは徐々に押される。技量の差。そこへ、DCが杖先で空を跳ねた。
DC「《奪魔・レゾナンス》――少し“借りる”わね」
サムライたちの体から、わずかに魔力が抜け、動きが鈍る。ほんの一瞬。だが十分。
カイ「はぁっ!」
リーディ「えいっ!」
エリシア「痛みを和らげる光!」
ゲンゾウは刀を納め、膝をつくと静かに一礼した。
ゲンゾウ「見事」
カイ「いい勝負だった。ありがとう」
歓声が次の試合へ雪崩れていく。その陰で、ハンターチームの三人が獲物を狙う目でこちらを見ていた。
ヴラッド「……あの女、光の匂いがする」
ミラ「二回戦の後で、裏で拾う? 商品価値、あるわ」
セドリック「お頭の指示どおりに、な」
その視線に、DCが僅かに顔を上げた。氷色の瞳が、冷たく細められる。
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