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悪魔の左腕  作者: 770
128/149

“束縛”と“毒”

(^^)/

黒い霧に包まれた結界。

向かい合うのは七大貴族の一人――“束縛”のセラヴィナと、魔界の魔女――シュリーデ。


セラヴィナ「ふーん、決闘結界か。久しいじゃない、シュリーデ」

シュリーデ「セラヴィナ。アンタも相変わらずね」


セラヴィナ「まぁ封印されてたし。で?どうやって決闘するつもり? 私たち二人で戦ったって決着なんかつかないわよ」

シュリーデ「何もしないわ。ただアンタを封印して、拘束しておくだけ。――“束縛”は厄介だからね」


セラヴィナ「へぇ……でもせっかく解放されたんだし、少し遊ばない? 決闘」

唇を歪め、指先に魔力を集めるセラヴィナ。


セラヴィナ「《死灰の呪弾》」

漆黒の光弾が放たれる。


シュリーデ「そう言うと思ってたわよ!」

地面に魔法陣を刻み、詠唱する。

シュリーデ「《毒竜召喚》!」


巨体の毒竜が姿を現すも、黒い弾丸に触れた瞬間、音もなく崩壊する。


シュリーデ「……ちっ、《毒流の奔流》!」

瘴気を帯びた水流がセラヴィナに襲いかかる。


セラヴィナ「甘いわ、《死鎖》!」

無数の鎖が伸び、毒流を押し留める。

互いの魔力がぶつかり合い、結界が軋む。


しばらくして、二人は同時に魔力を収めた。


シュリーデ「はぁ……疲れた。やっぱり相性最悪ね」

セラヴィナ「ふふ、同感。これ以上魔力を消費するのも無駄だし……どうする?」


シュリーデ「簡単なギャンブルをしない?」

セラヴィナ「ギャンブル?」


シュリーデ「この結界に――次に誰が侵入してくるか。当てっこよ。アンタから選びなさい」

セラヴィナ「そんなの決まってるじゃない。オルガレスよ。彼なら誰が相手だろうと勝つ」

シュリーデ「彼とは誰を決闘させてると思う?」

セラヴィナ「……人間の女の子か。両足を部位化してる……なるほど」


セラヴィナ「じゃあ、当然オルガレスに賭けるわ。ていうか相手が誰でも彼に賭けるけど」

シュリーデ「そっか~。じゃあ私は……逆にかけるわ」


セラヴィナ「!? 本気で言ってる? あれは絶対にないわよ! 七貴族最強のオルガレス相手に、あんな子が勝てるわけ――」

シュリーデ「まぁ見てなさい。……面白いものが見られるかもしれないわよ?」


セラヴィナの顔に初めて焦りが浮かぶ。

結界の外で戦う二人の未来に、僅かな不穏の影が漂い始めていた。

(^^)/

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