八つの戦場
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空間が軋むように歪み、それぞれが光の柱に包まれた。気づけば仲間の気配は遠のき、目の前にはただ一人の敵のみ。
カイ「!?……ここは……」
岩肌の荒野。冷たい風が吹きすさぶ。
その先に立つのは、漆黒の大剣を肩に担いだ巨躯の悪魔。
ガルダイン「ほぅ……俺の相手は小僧か。ずいぶん軽い魔力だな」
眼窩の奥に赤黒い焔が灯り、獰猛な笑みを浮かべる。
カイ「……上等だ。俺だってやるしかねぇんだ!」
ーーー
エリシア「結界……? ここは……」
周囲は白い花畑。だが漂う瘴気は重く澱んでいる。
ルナティア「やだぁ……女の子じゃない。つまんないわぁ」
小柄な悪魔の少女、血のように赤いドレスをひらめかせ、無邪気に舌を出す。
瞳は真紅に輝き、指先で小さな死霊を弄ぶ。
エリシア「……やる気がなくても、私は退かないから!」
ーーー
DC「……」
暗く閉ざされた石造りの回廊。冷たい鎖の音が響く。
オルガレス「一騎打ちの結界……懐かしい。古代の戦場を思い出す」
長身で痩せた悪魔。銀灰色の鎧をまとい、無数の鎖を背に纏わせている。
瞳には冷たい知性が宿り、口元には不敵な笑み。
DC「……ふふ。面白そうじゃない」
ーーー
リーディ「危なかったー!死ぬかと思った……」
足元はぬかるんだ湿地。瘴気が濃く、腐臭が漂う。
ベロガン「お前だけか。……前菜にもならんな」
太鼓腹の大男の悪魔。筋骨隆々の両腕に無数の棘を生やし、背中からは泥のような瘴気が噴き出している。
一歩踏み出すごとに大地が沈み、重圧がリーディを襲った。
リーディ「なめないでよ……!」
ーーー
ジン「……お前だけか?」
舞台は黒曜石の大地。稲光が走り、空はひび割れている。
ヴェルドガン「儂の相手はお主か。……強そうじゃのう」
白髭を蓄えた老人の姿。しかし両目は光を失い、代わりに全身の魔力が脈打っている。
杖を突きながらも、その威圧感は山のように重い。
ジン「……いいだろう。俺も手を抜く気はない」
ーーー
イグニス「一騎打ちねぇ……おもしれぇじゃねぇか!よろしくな!」
空間は火山口のような灼熱の大地。
ドルミナス「……暑苦しいタイプだ。嫌いだなぁ」
炎の鱗を纏った長身の悪魔。蛇のようにしなる槍を手に、口元には怠惰な笑み。
その声は低く湿っており、聞くだけで体力を奪うようだ。
イグニス「いいねぇ!燃えてきたぜ!」
ーーー
セラヴィナ「ふふ……この結界のルール、お仲間は理解しているのかしら?人間みたいな子もいたようだけど」
舞台は薄暗い夜の森。木々の影から冷たい風が吹き抜ける。
シュリーデ「心配いらないわ。あの子たちなら大丈夫よ。……あんたこそ、私を相手に生き残れる?」
鉄扇をひらめかせ、涼しい笑みを浮かべる。
セラヴィナ「口が減らない女ねぇ……でも嫌いじゃないわ」
ーーー
ネレウス「一騎打ち……だが今の私なら、貴様など容易く屠れる」
背後には荒れ狂う水の渦が生まれている。
ヴォルト「……そう簡単にはいかん。だが私が引くこともない」
雷光を纏い、両腕の槍を構える。その瞳には揺るぎない決意が燃えていた。
ネレウス「面白い。ならば証明してみせろ、小さき四大悪魔よ!」
八つの戦場。
それぞれが孤独な死闘へと歩みを進める。
息を呑むような緊張の幕が、音を立てて開いた――。
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